視聴者は2500万人超え、グッズはバカ売れ…大谷翔平らの“日本凱旋”が生んだ経済効果に米驚嘆「あらゆる観点で傑作だった」
2025年3月22日(土)17時0分 ココカラネクスト

5人の日本人選手の凱旋で大いに華やいだ日本でのMLB開幕シリーズ。(C)Getty Images
去る3月18、19日に東京ドームで実施されたドジャースとカブスのMLB開幕シリーズ。日本列島であらゆるトレンドを生んだ2戦だったが、その関心度を物語る数字が次々と明らかになっている。
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今シリーズは、ドジャースの大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希、カブスの今永昇太、鈴木誠也と日本人5選手が勢揃い。さらにムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン、タイラー・グラスノー、ブレイク・スネルといったスター軍団の来日に、日本の野球ファンも熱狂。MLBが日本で公式戦を実施するのは6年ぶりの出来事となったが、過去6度の興行よりも莫大な経済効果を生んだ。
MLBが実施するワールドツアーの一環となった今回のシリーズを「成功」と断言する米紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール記者は「視聴率、グッズ販売、観客動員数でMLBの記録を打ち立てた。メジャーリーグ史上最大の国際イベントである」と指摘。そして、経済効果を物語る数字を列挙した。
「第1戦は2500万人以上、第2戦は2300万人以上という日本で行われたMLB史上最高の視聴者数を記録。さらにショウヘイ・オオタニのユニフォームを筆頭に、4000万ドル(約59億6000万円)を超えるグッズの売り上げを記録し、MLB国際大会史上最大の規模となった」
実際、球場近くに設置されたオフィシャルグッズショップは、15、16日に行われた巨人、阪神とのプレシーズンゲームを含めて大盛況。早朝5時30分にオープンする超異例の開店時間ながら連日の大入りとなった。
この異例の経済効果を生み出した背景は、やはり大谷の存在が大きい。米メディア『Essentially Sports』は「これこそがオオタニが野球界に与えた世界的な影響だ」と強調し、「ポケモンや鬼滅の刃などの人気アニメとコラボしたファンイベントも数多く開催され、明らかに日本でのシリーズ全体が大きな成功を掴んだ」と論じた。
「日本球界との絆が深まった東京シリーズは単なる試合開催ではなかった。スポーツマーケティング、文化の融合、経済的な爆発……。ありとあらゆる観点からみて傑作だった」
無論、来日による長距離移動を強いられる選手のコンディション面など課題も上がった。そうした問題をよりクリアにしていけば、ふたたびスター軍団を日本に招き入れる可能性は大いにありえる。少なくとも今シリーズはMLB関係者たちにそう思わせられるだけの成果を上げたと言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]