フォーミュラE第6戦三亜:ローランドが2位フィニッシュでニッサン初の表彰台、優勝はベルニュ

3月23日(土)21時28分 AUTOSPORT web

 3月23日、2018/19年ABBフォーミュラE選手権第6戦、三亜E-Prixでジャン-エリック・ベルニュ(DSテチーター)が今シーズン初優勝。またオリバー・ローランド(ニッサン・e.ダムス)が2位を獲得、ニッサン勢にフォーミュラE初の表彰台をもたらした。


 初開催となった中国の三亜は南シナ海に面する人気のリゾート地で、気温30度、湿度は90%前後と日本の夏を思わせる高温多湿な環境でレースは行われた。


 アタックモードのアクティベーションゾーンは連続するストレートを控えた90度コーナーの第3ターン外側に設置され、レース中に2度使用でき1回4分稼働する。


 練習走行から速さを見せていたローランドはグループ予選を難なく通過、スーパーポールでは唯一の1分7秒台をマークし、自身初のポールポジションを獲得。ニッサンは第3戦サンティアゴE-Prixでセバスチャン・ブエミ(ニッサン・e.ダムス)が獲得して以来2度目のポールとなった。


 2番手にはここ中国がチームの母国であるテチーターのベルニュ、3番手に開幕戦ディルイーヤE-Prix勝者のアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(BMW i・アンドレッティ・モータースポーツ)、ダニエル・アプト(アウディ・スポート・アプト・シェフラー・フォーミュラEチーム)が4番手につける。


 また6番手を獲得していたブエミは決勝レース前にブレーキトラブルが発生、ピットスタートとなり後方から追い上げることに。

オリバー・ローランド(ニッサン・e.ダムス)がホールショット


 現地時間15時すぎに決勝レースがスタート、上位勢に大きな順位変動はなかった一方で、18番手のフェリペ・ナッセ(ジェオックス・ドラゴン)がスタートできずコース上でストップ。これによりフルコースイエロー(FCY)が導入、ナッセはなんとか自走してピットに戻れたためFCYは翌周に解除された。


 コース幅が広いこともあってか安定してレースが進行。上位に変動が起きたのは10周目、アンドレ・ロッテラー(DSテチーター)と6番手を争っていたルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・スポート・アプト・シェフラー・フォーミュラEチーム)がアタックモードを試みるもゾーン出口でアンダーを出しアウト側のラインを跨いだためかアクティベートされず。ロッテラーは後方との差を広げた。


 12周目、ローランドの後方にベルニュが急接近するも追い抜きはならず。後方では各車がギャップを徐々に詰め、18周目にはトップ7台が1画面上に収まる混戦状態に。


 そして19周目、レースが動く。最終コーナーでベルニュがレイトブレーキで白煙を上げながらローランドのインに飛び込み、トップを奪取。ペースの良いベルニュは後続を一気に引き離しにかかる。


 差を広げたいベルニュは21周目にアタックモードをトライ。アクティベーションゾーン出口でサイドバイサイドになった2番手ローランドのノーズが一瞬前に出かけるが、第4ターンのインを死守したベルニュがトップをキープする。


 その真後ろではアプトが3番手ダ・コスタと横並びになるもここで順位は変わらず。


 さらにその後ろ、シムズと5番手を争っていたロッテラーが左コーナーでシムズのイン側にマシンをねじ込み、並びながらコーナーへ。だが曲がり切ろうとしたところでシムズの右リヤがウォールに接触、足回りを痛めコース上にマシンをストップ、セーフティカー(SC)が導入される。


SC解除のタイミングでアタックモードを稼働させようと多くのドライバーがアクティベーションゾーンを通過してレース再開を待っていたが、直後に赤旗が提示されレースは中断された。


■レースは残り12分で再開。ファイナルラップにまたも波乱


オリバー・ローランド(ニッサン・e.ダムス)とジャン-エリック・ベルニュ(DSテチーター)が接近戦を演じた


ピットスタートとなったセバスチャン・ブエミ(ニッサン・e.ダムス)は猛追を見せる


 

 

 炎天下でレースが行われた2月の第4戦メキシコシティE-Prixではレース終盤に電欠が多発。そのためレース中断中のピットレーンでは、多くのチームが早急にマシンのバッテリーとドライバーを冷やしにかかる様子が印象的だった。


 10分の中断を挟み、残り12分からSCランでレースはスタート。この周でSCが解除されるため、上位のベルニュ、ローランド、ダ・コスタ、アプトらはアタックモードを稼働。そして27周目にレースは再開される。


 29周目、5番手ロッテラーがU字コーナーでアプトのインを刺し4番手に浮上。またトップのベルニュとローランドは1秒以内の僅差でラップを重ねていく。


 そして残り0分、ファイナルラップに向かう35周目のターン8進入で、8番手走行中のブエミが、ブレーキングするも前を走るロビン・フラインス(エンビジョン・ヴァージン・レーシング)に追突。その勢いでフラインスは前を走るディ・グラッシに追突してしまう。


 フラインスとディ・グラッシの2台がコース上に止まったことでファイナルラップ目前にFCYが導入。そしてラスト1周をFCYのまま消化し、レースは終了、ベルニュがトップでフィニッシュ。


 ベルニュはSC中の運用ルール違反に関する審議対象となっていたがペナルティなしの裁定となり晴れてウイナーとなった。

ジャン-エリック・ベルニュ(DSテチーター)


「三亜でのレースを最高の結果でフィニッシュできた。中国でのレースを、中国のチームで勝てたことは本当に素晴らしいことだ。今後のヨーロッパラウンドでもいいレースをしたいと思う」とベルニュはコメントしている。


 2位には練習走行から快調な走りを見せていたローランドが初の表彰台を獲得。今シーズンからアライアンスを組むルノーと入れ替わる形でフォーミュラEに参戦しているニッサンに初の表彰台をもたらした。


 ローランドは「良いレースだったよ、ポールからスタートできたしね。でもレースは長く、赤旗が出たあとはタフなレースになった。初めて立つ表彰台は、凄くいい気持ちだよ。メキシコと香港でポディウムを逃してしまったけれど、今日ついに表彰台に立つことができた。本当にハッピーだよ」と語った。


 3位には粘りの走りを見せたダ・コスタが入っている。


 まさかのピットスタートとなったニッサンのブエミは、終盤の追突でレース後に10秒加算ペナルティを受けるも8位でフィニッシュ。ニッサン勢はダブル入賞を果たした。


 全13戦が行われる今シーズンのフォーミュラE選手権もこれで6戦が終了。後半戦の幕開けは、戦いの舞台をヨーロッパに移し、4月13日にイタリアで行われる第7戦ローマE-Prixだ。

今シーズン初優勝となったジャン-エリック・ベルニュ(DSテチーター)


オリバー・ローランド(ニッサン・e.ダムス)とニッサンはフォーミュラE初の表彰台獲得


左:オリバー・ローランド(ニッサン・e.ダムス)、中:ジャン-エリック・ベルニュ(DSテチーター)、右:アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(BMW i・アンドレッティ・モータースポーツ)


AUTOSPORT web

「フォーミュラE」をもっと詳しく

「フォーミュラE」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ