早くも活躍するJ1リーグ新加入外国籍選手5選【2023】

2023年3月23日(木)14時0分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

2023シーズン明治安田生命J1リーグは第5節まで終え、3月の代表ウィークによる中断に入った。3月31日、4月1日に第6節から再開される。


J1の各クラブでは、今シーズンに向けて外国籍選手の移籍が例年ほど活発でなかったが、それでも早くもチームにフィットしすでに中心となっている選手は少なくない。ここでは2023シーズンから現チームに新たに加わり、早くも活躍をみせている5人のJ1外国籍選手を紹介する。




浦和レッズ DFマリウス・ホイブラーテン 写真:Getty Images

マリウス・ホイブラーテン(浦和レッズ)


ノルウェーから浦和レッズに加わった、総合力の高いセンターバック、DFマリウス・ホイブラーテン。DFに求められるプレーの安定感やカバーリングに加えてキックの精度が高く、総合能力の高い選手だ。第4節のヴィッセル神戸戦(1-0)ではMF大久保智明への美しいロングフィードで決勝点の起点に。短いパスも上手く、すでに攻守に貢献している。


初の海外移籍にも関わらず、またキャンプが始まったのち合流したにも関わらず、開幕戦からフルタイム出場を続ける、適応能力の高さも見逃せない。連携が深まってきたDFアレクサンダー・ショルツとのセンターバックコンビはJ1屈指の個々を誇り、破るのは容易ではない。




ガンバ大阪 MFネタ・ラヴィ(当時マッカビ・ハイファ)写真:Getty Images

ネタ・ラヴィ(ガンバ大阪)


Jリーグ初のイスラエル人選手であるガンバ大阪のMFネタ・ラヴィ。早くも、能力の高さを発揮しつつある。開幕節の柏レイソル戦(2-2)は途中出場だったものの、それ以降の4試合は中盤の底で安定してボールを供給している。


第2節のサガン鳥栖戦(1-1)では攻撃参加からポスト直撃のシュートを放ち、第5節の北海道コンサドーレ札幌戦(2-2)ではDF半田陸への完璧なスルーパスで1点目をお膳立て。攻撃性能の高さも確かだ。G大阪は第5節まで終えて3分2敗と白星に恵まれていないが、結果がついてくるにつれてラヴィの評価はさらに上がることだろう。




名古屋グランパス FWキャスパー・ユンカー 写真:Getty Images

キャスパー・ユンカー(名古屋グランパス)


第5節まで終え、ヴィッセル神戸に次ぐ2位につけている名古屋グランパス。近年、常に堅守を誇りながら優勝を逃し続けてきた最大の原因は得点力不足だ。長谷川健太監督体制1年目の昨2022シーズンも、失点数はリーグ1位タイながら得点数もワースト2位で、8位に甘んじていた。


この数年来の悩みを解決すべく白羽の矢が立ったのが、浦和レッズから期限付き移籍で加入したFWキャスパー・ユンカー。ただし、浦和時代のユンカーは実力の高さは証明していたものの怪我が多く、諸刃の剣。名古屋は現時点でこの賭けに勝っており、ここまでユンカーは全試合にスタメン出場して2得点を挙げている。


開幕節の横浜FC戦(1-0)ではコーナーキックに反応して挨拶代わりのゴール。第4節の柏レイソル戦(3-0)ではこぼれ球を自力でゴールに結びつけ、いずれも決勝点を挙げている。柏戦では、冷静な持ち上がりからFW永井謙佑へのスルーパスでアシストも記録。2021年のノルウェーリーグで得点王に輝いた万能型ストライカーが、ついに真価を発揮しつつある。


京都サンガ FWパトリック(当時ガンバ大阪)写真:Getty Images

パトリック(京都サンガ)


京都サンガは、昨シーズン9得点のエースストライカーFWピーター・ウタカを手放し、代わりにガンバ大阪から新エースFWパトリックを獲得。思い切ったクラブの方針は、ここまで正解といえるだろう。開幕当初はやや身体の重さが感じられたが、試合を経てコンディションが上昇。前線は入れ替えが激しいなか、第2節(対名古屋グランパス0-1)からセンターフォワードの位置に定着している。


第3節からの3試合で2得点を挙げ、3連勝に貢献しているパトリック。今年の京都は、16位でJ1参入プレーオフを経て紙一重でJ1に残った昨季とはひと味もふた味も違う。この屈強なFWが、競争激しい前線を引っ張っている。




湘南ベルマーレ GKソン・ボムグン(当時全北現代モータース)写真:Getty Images

ソン・ボムグン(湘南ベルマーレ)


2022年カタールW杯の韓国代表にも選ばれた、湘南ベルマーレの新守護神、GKソン・ボムグンは安定したプレーを披露している。比較対象が昨シーズンまで湘南のゴールマウスを守っていたGK谷晃生のため厳しい声も聞かれるが、194cmの身長をいかした空中戦の強さとゴールに鍵をかける様は決して劣るものではない。


開幕節のサガン鳥栖戦(5-1)、第2節の横浜FC戦(2-2)で早々にビッグセーブを見せると、第5節のアビスパ福岡戦(1-2)でもFWウェリントンのヘディングシュートをかき出しゴールを許さず。チームの成績が徐々に下向いているのは気がかりだが、ソン・ボムグンの問題ではない。周囲との連携が深まるにつれて、徐々に守備範囲も広がることだろう。

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