UAE代表の弱点、警戒すべき選手は? 本日運命のアウェイ決戦、現地在住記者に聞く

3月23日(木)10時2分 フットボールチャンネル

負傷者続出で不安抱えるも…日本戦2連勝に自信

 日本代表は本日23日、ロシアワールドカップアジア最終予選でUAE代表とアウェイで対戦する。最終予選の初戦ではホームで敗れているだけに、6大会連続のワールドカップ出場に向けて負けられない一戦となるが、現地在住でUAE代表の取材を続ける英国人記者のジョン・マコーリー氏に弱点や要注意人物を聞いた。(聞き手:ショーン・キャロル)

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——試合に向けたチーム状態は? 調子やコンディション、チーム内の雰囲気など、何か問題を抱えている部分はありますか?

「数人の選手に負傷の不安があります。特に前線のアハメド・ハリルとDFのイスマイル・アハメドです。2人が木曜日の試合に出場できるかどうかについては強い不安があり、試合に間に合わせるため様々な取り組みが行われています。MFアメル・アブドゥルラフマンは試合直前にチームを離脱することになりました。MFマジド・ハッサンもすでに離脱しています。しかしチーム内の前向きなムードは変わっておらず、この試合がいかに重要であるかは十分に理解されています」

——結果を出さなければならないというプレッシャーは? 選手はどう対処するのでしょうか。

「当然ながらチームにはプレッシャーがかかっていますが、選手たちは今回の予選を通してそのプレッシャーに対処してきました。過去数年間でチームへの期待は大きく高まっており、パフォーマンスを要求されることには慣れています。唯一非常に残念だったのはサウジアラビアとのアウェイゲームに0-3で敗れたことで、今でも悔しさは残っていますが、チームはそれをモチベーションに変えてきました。マハディ・アリ監督はその試合以来プレッシャーに晒されており、辞任を求める声も盛んに上がっていますが、大事なのは選手たちが監督を支持していることです」

——アジアカップや昨年の埼玉での試合で日本に勝利を収めたことは、今回も勝てるという自信をどれほどチームに与えていますか?

「自信に繋がっていることは間違いありません。しかしUAE代表は、その2試合はなかったものとして今回の試合に臨むということを言い続けてきました。その2試合を意識してしまうのがいかに簡単なことだとしてもです。日本がもたらす脅威については完全に理解しており、過去の結果は木曜日の試合に関係ないということを何人もの選手が言っています。日本が最も倒しにくいチームのひとつであることに変わりはないですが、UAEが最近それを成し遂げたという事実が勇気を生み出すことは確かです」

UAEが警戒するのは本田圭佑

——日本で最も危険な選手になるとUAEが考えているのは? 逆に、弱点として見ている部分はありますか?

「本田圭佑は今でも日本の中心だと見られています。ミランで出場機会を得られておらず、代表チームで先発の座を約束されていないとしてもです。彼が、特にビッグゲームでの経験という面でチームにもたらすクオリティーを理解しています。香川真司や清武弘嗣もビッグネームとして注目されており、原口元気がこのところ代表チームで好調であることもUAEは意識しています。弱点に関しては、日本が時折フィジカルで相手に圧倒されるということを認識しています」

——UAEは戦術面でどのようなアプローチを採ると思いますか?

「試合の重要性を考えれば、まずは慎重な入り方になると思います。序盤から激しい攻防になる可能性も考えられますが、もし日本が早い時間に得点すればUAEは非常に難しい夜を過ごすことになるかもしれません」

——UAEにとって良い結果だと言えるものは?

「W杯出場に向けて本格的に勢いをつけるため、狙いは勝つことです。しかし相手の力やグループ内の現在の状況を考えれば、引き分けでも全く悪い結果だとは捉えられないと思います。グループはまだ非常に拮抗した接戦となっています」

——オマルやハリル以外に日本が警戒すべき選手はいますか?

「アリ・マブフートは間違いなく警戒すべき選手の一人です。アル・ジャジーラに所属するストライカーで、昨季は国内で30ゴール以上を記録しました。これはUAE人選手としてはプロ化以降初めてのことです。今季のリーグでもすでに26ゴールを記録し、リーグ全体の得点ランク首位に立っています。最近の代表チームではそれほど好調ではありませんでしたが、ゴールを脅かす力は本物です。正しいタイミングで正しいポジションに顔を出せる嗅覚を持っています」

UAE代表の弱点は…

——今のUAE代表の弱点は?

「一番の問題は負傷者、特に中盤中央のエリアに続出していることです。イスマイル・アハメドが出場できないのであれば、直近の日本戦2試合で勝利の基礎となったモハナド・サレムとのCBコンビも崩れることになります。得点はハリルとマブフートに依存しすぎており、別の場所からも決められるようにすることが必要です」

——UAE国内でこの試合への関心は? 観客はどれくらい集まると予想されますか?

「試合への関心は非常に強いと言えます。W杯予選の戦いはファンの想像力を強く刺激しています。試合会場をハッザ・ビン・ザイド・スタジアム(2万5000人収容)に移すという決定により、観客席は満員になるはずです。入場したいファンは早めにチケットを確保するよう促されています」

——このチームが今回こそはW杯予選を本当に突破できるということを、ファンはどの程度信じていますか?

「信じられてはいますが、サウジ戦に敗れたことはかなりのダメージでした。現在のUAEはいわゆる黄金世代で、オマル・アブドゥルラハマンは現在アジアでプレーしている選手たちの中でおそらく最高の選手だと言えます。チームを予選突破に向けて引き上げてくれるような選手がいます。しかし、グループとして戦うことの難しさも認識されています。現在の順位表がどうであれ、8月のサウジ戦が決定的な一戦になる可能性があると考えられています」

▽ジョン・マコーリー氏
北アイルランド出身で、アブダビに拠点を置く『ザ・ナショナル』紙の記者。UAEとアジアのサッカーを専門とする

(聞き手:ショーン・キャロル)

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