前評判通りだった「松坂2世」 創志学園・高田は何がすごかったのか

3月24日(木)20時39分 フルカウント

強力打線に1失点完投

 第88回選抜高校野球は大会5日目を終えた。第1試合では創志学園(岡山)がエース・高田萌生投手の9回1失点の好投で夏春連続出場となった東海大甲府(山梨)の強力打線を封じ、5-1で勝利した。

 右腕の高田はソフトバンクホークスの松坂大輔投手に憧れ、投球フォームを研究し続けた。そっくりなフォームから「松坂2世」と呼ばれる。先取点こそ2回に与えたが、その後は危なげない投球でチームを勝利に導いた。

 松坂クラスと呼ばれる要素は投球フォーム以外にもあった。

 まずはスライダーのキレ味。中国大会、神宮大会でも相手打者が「あんなスライダーは見たことがない」と表現するほどのスライダー。東海大甲府打線もそのスライダーに苦しめられた。ストレートが来たと思い、打ちにいこうとスイングを始めた直後に、鋭く曲がって、視界から消えていく。この日は大きなカーブも交えながら投げ、的をしぼらせなかった。

 バッターを打ち取る嗅覚も素晴らしかった。

逆転の流れを引き寄せたピッチング

 初回や5回は先頭打者を出したが、うまく打者をひっかけさせてゴロで打ち取り、併殺を奪ってピンチを脱出した。2回には4番打者の松岡に直球をヒットされ、そこから失点。4番が相手打線のキーマンになると判断すると、乗せてはいけないと第2打席、第3打席で1球も直球を投げずにカーブとスライダーで幻惑し、連続三振を奪って4回に逆転する流れを引き寄せた。

 連続三振をくらった松岡は最終回にそのカーブを狙ってヒットを放ち、意地を見せたものの、試合展開を左右する一打にはならなかった。そこに高田の賢さが浮き彫りとなった。

 9回を投げ抜くためのスタミナもコントロールできていた。この日、最速146キロのストレートを最終回にマーク。出してはいけない9回の先頭打者に注意を払い、福武を見逃し三振に切って取った。

 直球も一級品ながら、スライダーを多く投げて、相手をうまくかわせる技術もある。場面によっては力勝負も見せた。東海大甲府はプロのスカウトが注目する野手のいるチーム。「松坂2世」と言われる要素がフォームだけではないことを証明したマウンドとなった。

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