大相撲・遠藤の経歴を古参力士問題視「横綱にはなれないよ」

3月24日(月)11時0分 NEWSポストセブン

「相撲界のホープ」と賞賛される、東前頭筆頭・遠藤(23)。遠藤は日大時代に獲ったアマ横綱、国体横綱のタイトルを引っ提げて華々しくデビュー。わずか3場所という、史上最速で幕内まで一気に駆け上がった。髪が伸びるのが出世に追いつかず、大銀杏が結えないまま土俵に上がっている。


 横綱・大関とも対戦する前頭筆頭まで番付を上げた大阪場所では、初日から横綱や三役に4連敗と苦戦したが、5日目から4連勝。中日、エジプト人力士・大砂嵐との一戦は、前述の通り大いに盛り上がった。しかし、ある古参力士は衝撃の言葉を口にした。


「遠藤は横綱にはなれないよ。かわいそうだが、彼の経歴が問題だ」


 角界では「学生出身の力士は出世できない」といわれている。過去の事例を見ても、それは明らかだ。


 学生相撲からプロ入りした第一号は豊山(後の時津風理事長)。学生力士初の大関となったが、幕内優勝の経験がないまま引退。また、アマ17冠で“アマ相撲最強”といわれた服部は、幕内在位はわずか11場所。最高位は前頭3枚目だった。


“大ちゃん”の愛称で親しまれた朝潮は、近大で2年連続学生横綱となり、わずか4場所で新入幕。しかし大関まで昇進したが、優勝は1回だけ。その後も武双山、出島、雅山、琴光喜などが登場するが、どれも大関まで昇進するものの、横綱にはなれていない。唯一の例外が輪島である。「黄金の左」を武器に、初土俵から3年半のスピードで初の学生出身の横綱となった。


「学生力士が出世できないのは、取り口にクセがあるため。学生時代は体力で圧倒できていたが、プロの厳しい立ち合いでは常に不利な体勢となる。一度身についた癖はなかなか治らず、三役にも上がれず引退した者も多い」(前出の力士)


 遠藤もすでに立ち合いの甘さを指摘されている。学生時代は勝てても、大相撲ではそうはいかない。そして学生力士“最大の敵”は、先輩後輩の関係だ。


「学生相撲でタイトルを獲ると、幕下付け出しの資格を得て優遇されるため、大学時代は同じ学校の仲間でタイトルを譲りあうことが多い。こういった上下関係がプロ入り後も続く。特に一大勢力といわれるのが、遠藤の母校でもある“日大閥”だ」(元幕内力士の1人)


 かつて八百長を告白した元・山本山は、こんな証言をしている。


「わざと負けることを八百長というなら日大相撲部時代からあった。日大は学生相撲界では突出して強かったので、大会の個人戦ではベスト8にもなると日大しか残らないことも多い。その中で、タイトルを獲ったことのない人に獲らせるということは多かった」(日大は当時、本誌取材に「そのような事実はない」と回答)


「八百長を持ちかけてきたのは出身大学の先輩だった。もし断わったら、長い土俵人生、何をされるかわからない。迷いましたが、最後は『やります』といってしまった──」


 いまのところ遠藤は幕下時代に1番、十両時代に3番の計4番、日大の先輩と対戦しているが、いずれも勝利。新入幕後は、秋場所5日目に2年先輩の常幸龍に完敗するなど、計2番で1勝1敗となっている(豊真将は大学中退のため除外)。


 元・山本山も当初はガチンコだったが、角界の“古くからの因習”に巻き込まれたと悔やんでいた。遠藤が例外であるという保証はどこにもない。


※週刊ポスト2014年4月4・11日号

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