日本人3名が参戦するELMS開幕戦のエントリーリストが発表。LMP3は新車+トヨタV6に

2025年3月25日(火)17時30分 AUTOSPORT web


 ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズは、来月スペインのカタロニア・サーキットで行われる開幕戦のエントリーリストを発表。これにより全44台のラインアップが確定した。


 4月6日に開催される『バルセロナ4時間レース』には21台のLMP2カーが出場し、このうち8台がプロ・アマクラスにエントリーしている。この2025年シーズンより新車とトヨタベースのオレカ製V型6気筒ターボエンジンに切り替わるLMP3クラスは10台、さらにLMGT3クラスは13台がグリッドに並ぶ予定だ。



 昨季2024年にタイトルを獲得した4つのチームすべてがディフェンディンチャンピオンとして復帰するが、AO・バイ・TFがLMP2プロ・アマに移行したため、シリーズのトップクラスでは今年新たなチャンピオンが誕生することになる。


 注目すべきは、元レベリオンLMP1ドライバーのトーマス・ローランも同クラスでシリーズに復帰し、2年間の不在の後、DKRエンジニアリングが走らせる3号車オレカ07・ギブソンのラインアップの一翼を担うこととなった。


 このフランス人は過去2年間、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(GTWCヨーロッパ)・エンデュランス・カップやランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパ、FFSA GT選手権、アルティメット・カップ・シリーズなど、さまざまなチャンピオンシップで活躍したほかWEC世界耐久選手権でグリッケンハウスのリザーブドライバーも短期間務めた。


 DKRはバルセロナでのシーズン開幕を前にラインアップが確定した最後のチームのひとつだ。またプロトン・コンペティションは77号車オレカにジョルジオ・ローダ、レネ・ビンダー、ベント・ビスカールのトリオを投入する予定だ。



2024年のシリーズチャンピオンであるAO・バイ・TFは今季、LMP2プロ・アマクラスに移行する

 LMP3クラスでは、ディフェンディングチャンピオンのRLR Mスポーツがほぼ変更のないラインアップを選択し、マイケル・ジェンセンとニック・アドコックのコンビにジリアン・ヘニオンを迎えた。15号車リジェJS P325トヨタに加わるヘニオンは、ルーキーシーズンで2勝をマークして昨年ランキング3位となったフランス人ドライバーで、チーム・ヴィラージュから移籍する。


 一方のヴィラージュはヤツェク・ジロンカがダニエル・ノガレス、リック・コーエンとチームを組み、まったく新しいラインアップを選択した。


 LMGT3も21日までに残りの数名が確定。ポルシェの契約ドライバーであるアレッシオ・ピカリエッロが、一年間のブランクを経てプロトン・コンペティションに合流する。クリスチャン・リード率いるチームで2度のGTEチャンピオンに輝いたベルギー人は、クラウディオ・スキアボーニ、マッテオ・クレソーニとともに60号車ポルシェ911 GT3 Rをドライブする予定だ。


 AFコルセの52号車フェラーリ296 GT3は、フェラーリのファクトリードライバーであるダビデ・リゴンが、シャルル・アンリ・サマニ、コンラッド・ローセンとチームを組む。またGRレーシングは86号車フェラーリにトーマス・フレミングを迎え入れた。フェラーリ・チャレンジ出身であるフレミングは、昨年AFコルセでGTWCヨーロッパ・スプリント・カップにデビューした後、2年目のGT3レースに臨む予定だ。


 LMP2プロ・アマクラスに出場する佐藤万璃音(ユナイテッド・オートスポーツ/21号車オレカ)や、LMGT3クラスにエントリーしている木村武史(ケッセル・レーシング/57号車フェラーリ296 GT3)、小泉洋史(TFスポーツ/82号車シボレー・コルベットZ06 GT3.R)という3名の日本人ドライバーも参戦する2025年のELMSはバルセロナで4月4〜6日にシーズン開幕を迎えるが、3月31日と翌4月1日には“プロローグ”の一環として2日間のプレシーズンテストが同地で実施される。



2024年7月2日に発表された『アデスAD25・オレカ』


2025年規定に対応した新型LMP3マシンの『リジェJS P325』はトヨタベースのオレカ製3.5リットルV6ツインターボエンジンを搭載する

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