セリエA歴代ダメ会長5人。未成年買収にマネーロンダリング…キャラ濃すぎな権力者たち 【編集部フォーカス】

3月25日(月)10時0分 フットボールチャンネル

シルビオ・ベルルスコーニ

かつて世界最強リーグと謳われた、イタリア・セリエA。ビッグネームも多数在籍し、その競争力で右に出るリーグはなかった。そして、数々の名物会長も出現。圧倒的な財力とキャラクターで人々に愛されながらも、中にはトンデモ経営でクラブを苦境に陥れた人物もいた。そこで今回フットボールチャンネル編集部では、セリエA歴代屈指の“ダメ会長”を5人ピックアップした。

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シルビオ・ベルルスコーニ(ミラン)
在任期間:1986 年〜2017年

 イタリア元首相という肩書きを持つシルビオ・ベルルスコーニは、1986年から30年以上に渡ってミランの会長を務めた。同クラブの歴代選手はビッグネームばかりだが、ベルルスコーニがミランで最も有名な人物なのではないかとさえ思える。

 数々のスキャンダルも起こしており、脱税や不倫、未成年買収にマフィアとの癒着など挙げればキリがない。陽気な性格ゆえに問題発言も多く、女性蔑視ととられる失言で物議を醸し、外交問題に発展しかねないものもあった。彼にとって、発言とそれを正当化する弁明は常にセットだった。

 それでも、ミランが世界屈指の存在へと登りつめる上でベルルスコーニの財力やクラブ愛は欠かせなかった。覇王がその座から退いたミランは、今後再び世界を席巻することができるだろうか。

ジャンピエトロ・マネンティ

ジャンピエトロ・マネンティ(パルマ)
在任期間:2015年2月〜同3月

 パルマはその歴史の中で財政難を理由に何度か名称を変えている。『パルマFC』だった2015年にはクラブが消滅した。

 当時の会長はジャンピエトロ・マネンティという人物。15年2月に1ユーロでパルマを買収し、クラブが抱える負債を清算するとしていたが実現しなかった。そして3月に横領やマネーロンダリングといった容疑で逮捕。スポンサー収入やチケットの売り上げと偽っていたようだ。

 結局、クラブは破産。その後『SSDパルマ・カルチョ1913』と名称を改め、セリエDから再出発。今季からセリエA復帰を果たしている。

ヴィットーリオ・チェッキゴーリ

ヴィットーリオ・チェッキゴーリ(フィオレンティーナ)
在任期間:1993年〜2002年

 ヴィットーリオ・チェッキゴーリは、イタリアの映画プロデューサーでもあった父から経営を引き継ぐ形で会長に就任した。

 最大の功績は1995/96シーズンのコッパ・イタリア優勝だ。前年にマヌエル・ルイコスタを獲得。父の時代に加入していたガブリエル・バティストゥータとのコンビで一時代を築いた。しかし、黄金期の放漫経営が祟って財政破綻。主力選手を次々に放出し、成績も低迷。2002年には4部リーグに降格させられてクラブは消滅した。

 その後、フィオレンティーナは一度失ったクラブの名称使用権を落札。チェッキゴーリ親子によって、クラブは栄光と没落の両方を経験することになった。

ルチアーノ・ガウチ

ルチアーノ・ガウチ(ペルージャ)
在任期間:1991年〜2004年

 中田英寿氏がペルージャに移籍した際、クラブの会長を務めていたのがルチアーノ・ガウチである。2003年にはリビアのカダフィ大佐の三男を獲得したことでも話題となった。中田氏がローマに移籍する際は、かなり強硬な姿勢をとったとされる。

 息子たちもクラブ経営に携わるなか、2005年にペルージャは破産。横領や書類偽造などで息子たちは逮捕された。ルチアーノも国際指名手配を受けたが、ドミニカ共和国に逃亡し逮捕を逃れた。

 かつてはローマの副会長も務め、ペルージャで一国一城の主となったガウチ氏。様々な話題を振りまきクラブを成長させたのは間違いないが、自己中心的な行動でクラブを振り回したのも事実だった。

 現在、クラブはペルージャ・カルチョと名を変え、セリエBを戦っている。

マウリツィオ・ザンパリーニ

マウリツィオ・ザンパリーニ(パレルモ)
在任期間:2002年〜2018年

 セリエAに昇格できず下部カテゴリーでもがいていたパレルモだったが、マウリツィオ・ザンパリーニの登場によって状況は変わった。スーパーマーケットのチェーン展開で築いた財力を生かし、クラブを変革。セリエAの有力クラブへと押し上げた。

 短気な性格でも知られ、少しでも成績が落ち込むと容赦なく監督を解任した。わずか1試合でクビにしたり、一度切り捨てた監督を呼び戻すなど、目の前の事象にとらわれがちだった。会長就任から15年間で、39回も監督を交代。パレルモの指揮官は実に45人にも上った。

 ザンパリーニの存在なくしてパレルモの成長はなかったのは確かだ。しかし一方で、監督をひっきりなしに替えるなど中長期的なビジョンには欠けていた。結局、スクデットを獲得するような強豪に仕上げることはできなかった。その後、ザンパリーニはクラブを10ユーロで売却。パレルモは新たな体制となっている。

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