森脇浩司氏がペナント予想 セは阪神が「総合力も含めて1位」、パは…

3月25日(金)10時42分 フルカウント

セは大逆転起こる可能性秘めたシーズンに

 いよいよ2016年プロ野球が開幕する。春季キャンプ、オープン戦を終えた各チームは今シーズンを戦う戦力を見極め、開幕1軍メンバーを発表した。雪辱に燃えるチーム、新監督を迎え巻き返しを狙う球団など今年もプロ野球界からは目が離せない。今回はダイエー、ソフトバンク、巨人、オリックスでコーチ、監督と18年間指導者を務めた野球評論家の森脇浩司氏に今季のペナントを占ってもらった。

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 セ・リーグは3球団が新監督となりフレッシュな顔ぶれになりました。そして6球団、全ての監督が40代。ファンの方も非常に楽しみなのではないでしょうか。

 昨年の各チームの防御率、打率、総得失点、盗塁企画数及び盗塁数などを見てみると決して順位と比例していません。野球の持つ深さがそこに潜んでいます。いずれにせよ、混戦セ・リーグ、どのチームも決め手に欠けるのが現状です。シーズンの若手の台頭、外国人選手の機能、または昨年のDeNAの山崎康のようなルーキーの活躍、出現による順位の大逆転は、ここ最近で最も起こりうる可能性を秘めたシーズンと言えます。

 まずは1位に予想した阪神。現場、フロントが一丸となって金本監督をバックアップする態勢が整っています。そして以前も話しましたが金本監督には落ち着きと躍動心を強く感じます。戦力的にもドラフト1位の高山、3年目の横田を1、2番に置くことでスピードのある野球ができる。福留、ゴメス、鳥谷もケガなく順調そうに見え、今年は西岡も元気だと聞きます。

 若手、中堅、ベテランが上手く融合してチームバランスもいい。強いて言うなら投手陣。先発は枚数は揃っています。中継ぎ、抑えがどうなるか。ベテランの安藤、福原も1年間フル回転させるのは酷です。呉昇桓の代役は新外国人のマテオ。外国人はシーズンに入ってみないと未知数な部分もあるので。とは言っても総合力も含めて1位と見ています。

打線魅力のヤクルト、広島は前田の穴どう埋めるか

 昨年の覇者・ヤクルトは41セーブを挙げたバーネットに代わる守護神を確立できるかがカギになります。スタートは経験のあるオンドルセクが務めそうですが、新助っ人のルーキ、ペレスも状態によっては後ろに回る可能性もあるでしょう。日本大表の経験も積んだ秋吉も面白い。打線は文句なしのラインアップが揃っている。開幕はバレンティン、畠山がケガで遅れそうですが1年のシーズンを考えれば12球団トップクラスの力がある。オリックスから入団した坂口も好調でさらに打線に厚みが加わったイメージです。

 選手層の厚さに関しては巨人がNO1です。先発のマイコラス、内海、杉内らがケガや不調で出遅れるのは厳しいですが、それを補う選手がいるのが強み。ヤンキースからギャレット・ジョーンズ、ロッテからルイス・クルーズと外国人の補強もオープン戦を見ると機能しています。阿部が再び捕手としてチームを引っ張ることができるか、これも見所の一つだと思います。球界にとって暗い話題もあった巨人ですがスタートダッシュに失敗さえしなければ十分に上位に食い込んでくる力はあります。

 広島はメジャーに渡った前田の穴が大きい。先発として貯金を残せて1年間フル回転できる柱を失いました。それをどう補うか。ドラフト1位の岡田、2位の横山が好調で開幕1軍入りしましたが、ルーキーに前田の代役を期待するのは荷が重い。打者には鈴木、田中、野間と若くポテンシャルの高い選手が多く、黒田を軸に投手陣を確立することができれば面白いと思います。

 DeNAはダークホース的な存在。ドラフト1位の今永はケガなく1年間投げることができれば2桁勝利も十分に狙えます。救援陣を見れば抑えには山崎康、実績もあり復活の兆しを見せる三上ら勝ちパターンを確立できる枚数は揃っています。先発陣がそこまでどうつなげるか。また、ドラフト4位・ルーキーの戸柱が正捕手争いに名を連ねています。新人捕手がどこまでチームを引っ張れるかも注目したいと思います。

パは「優勝ラインは確実に昨年を下回る」、ホークスに迫るのはオリックス

 中日は吉見の復活がカギを握っています。右肘の状態次第になると思いまうが、中6日のローテで登板ができるなら他球団にとっては脅威な存在。ドラフト1位・小笠原の起用法も楽しみです。亀沢、遠藤といった若い選手も出てきましたが、堂上、高橋周らがレギュラーを取れば世代交代もスムーズに行くはず。地道な努力、辛抱に長けた組織。落合GMの手腕、現場の仕込みが2018年に形になると見ています。ぺナントの行方と同様に今後の中日の変化が楽しみでなりません。

 パ・リーグはソフトバンクの優位は不動ですが優勝ラインは確実に昨年を下回り貯金は20〜25と見みます。

 楽天は星野・梨田体制のもと、2年間でカラー、形が明確になると思います。2〜5位は混戦。金子千尋が1年間稼働することを条件にして、ホークスに最も迫るのはオリックスでしょう。粒ぞろいのロッテ、西武も十分に戦えます。日本ハムは投打の軸・大谷、中田の存在は心強いところ。パ・リーグからも目が離せないシーズンになるのは間違いありません。

 そして最後に。昨年から暗いニュースが続くプロ野球。今一度、初心に戻り襟を正していかなければいけません。ファンあってのプロ野球をを認識し、強いプロフェッショナルの意識のもと、新たな歩みが求められるシーズンです。ファンの方々が勝ち負け以上に今日の試合を納得し、明日も観戦に行きたくなるような全力プレーで感動を与え続けてくれると確信しています。

◇森脇浩司(もりわき・ひろし)

1960年8月6日、兵庫・西脇市出身。55歳。現役時代は近鉄、広島、南海でプレー。ダイエー、ソフトバンクでコーチや2軍監督を歴任し、06年には胃がんの手術を受けた王監督の代行を務めた。11年に巨人の2軍内野守備走塁コーチ。12年からオリックスでチーフ野手兼内野守備走塁コーチを務め、同年9月に岡田監督の休養に伴い代行監督として指揮し、翌年に監督就任。監督通算成績は341試合202勝193敗11分け。勝率5割5分1厘。178センチ、78キロ。右投右打。

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