鈴鹿8耐:カワサキ釈迦堂監督、SBK王者のジョナサン・レイはZX-10RRの力を「120%引き出す」

2018年3月26日(月)19時26分 AUTOSPORT web

 2018年の鈴鹿8時間耐久ロードレースにカワサキ・チームグリーンから出場することが決まったスーパーバイク世界選手権(SBK)の現チャンピオン、ジョナサン・レイ。チーム監督を務める釈迦堂利郎監督はレイ起用の決め手は、マシンの力を「120パーセント引き出す」ことだと語る。


 東京モーターサイクルショーのイベントで鈴鹿8耐のライダーラインアップを発表した釈迦堂監督。「去年、(鈴鹿8耐で)勝つためにはどうしようという話が会社で上がって、SBKライダーを呼んでほしいという話をしました」と語り、レイ起用の決めてを次のように話す。


「ジョナサンは、今あるマシンのレベルを120パーセント引き出すライダーだし、(SBKの)世界チャンピオンで速い。昨日(SBK第2戦タイのレース1)もポール・トゥ・ウインでした。1000ccのスーパーバイクに乗せたら、ジョナサンが一番じゃないかと思っています」

2016年に来日したジョナサン・レイ


 2016年にレイが来日した際、鈴鹿8耐については「しっかり勝てる体制が作れたら行きたい」とコメントしている。釈迦堂監督に鈴鹿8耐優勝の準備が整ったかと聞くと「(準備は)まだまだです」と明かす。


「(ジョナサン・レイ)本人がOKしたということは、何か思うことがあったという気がしますね。彼はとにかく勝ちたいんですよ。優勝しかない。そのために我々が何をしなければいけないかというところです。(渡辺)一馬にも当然プレッシャーがいくと思います」


「表彰台獲得もそんな簡単なモノじゃないです。ヤマハやホンダを追いかけるとしたら、(昨年は)同一周回で終えていますが、まだまだ負けています。やはりテストも含め、いろいろな部分でどんどんやっていかないといけない。ジョナサンの要求も出てくるし、ハスラムからの要求も昨年以上に出てくると思います」

渡辺一馬/Kawasaki Team GREEN


 日本でカワサキのエースライダーを務める渡辺一馬は「実力があるという言葉だけでは足りないライダーふたりとレースができることはすごく光栄なことです。そのなかのひとりとして自分を選んでくれたことも嬉しい」と話し、鈴鹿8耐への意気込みをこう語る。


「いい意味でモチベーションになるプレッシャーだと思います。今の自分の課題をクリアしていけば(鈴鹿8耐では)必ずいいレースができます。勝ちを狙える環境を用意してくれたチームに感謝して精一杯やるだけですね」


 ライダーラインアップから2018年に懸ける優勝への思いが一段と大きく伝わるカワサキ。1993年以来の鈴鹿8耐優勝を果たすことができるのか。


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