「驚異的な仕事をした」大谷翔平の“窮地”で重責を担った新通訳アイアトン氏に称賛止まず 米記者も絶賛「大幅な昇給を願う」

2024年3月26日(火)20時47分 ココカラネクスト

専属通訳だった水原氏の解雇を受け、大谷の新通訳となったアイアトン氏。(C)Getty Images

 間違いなく球史に残るメガスターの窮地を支えた新通訳が脚光を浴びた。

 先週発覚した水原一平元通訳による巨額の違法賭博問題は、3月25日に当事者でもある大谷翔平自身が本拠地ドジャー・スタジアムで開いた会見によって、一応の終結を見た。

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 大谷が「今日話せることに限りがあるのをご理解してほしく、ここにまとめたメモがあるので、何があったか説明したい」と用意してきた声明文を読み上げた。約12分間にわたって展開されたいわば“独白”は、文字通り赤裸々な内容に終始。とりわけ水原氏の裏切り行為を「信頼していた方の過ち」とした表現からは本人の複雑な胸中がくみ取れた。

 レギュラーシーズンの本格化を前にした異例の会見。本人としても受け入れがたかったであろう事実の告白は、球団の核となるスターを預かるドジャースにとっても重要な局面でもあった。その会見で重要な働きぶりを見せたのが、新たに通訳を任されたウィル・アイアトン氏だった。

 もっとも、通訳者としての実績はあった。2016年にドジャースと契約したアイアトン氏は、前田健太(現ツインズ)の通訳として従事。そこでの貢献度の高さを評価され、前田が退団してからも同球団で選手育成・能力開発部門の一員となり、現在は主任を任されるまでに至っていた。

 とはいえ、この一大事における同氏の対応は実にクレバーだった。事前にメモが渡されていたのかもしれないが、大谷が語った言葉を丁寧に波のように押し寄せたメディアに伝え、確認作業をしてから翻訳するなど気遣いも見られた。

 当然、現地アメリカの記者たちはこぞってアイアトン氏の仕事ぶりを評価した。米メディア『The Athletic』に寄稿していたダニエル・ブリム氏は自身のX(旧Twitter)で「真剣に、ドジャースがウィルに大幅な昇給をしてくれることを願っている。彼は1週間も経たないうちに、コーチからこの狂乱の真っ只中に置かれたんだ」と指摘。さらに昨年のWBCを現地取材したショーン・スプラドリング記者も「この会見がどれほど重く緊迫したものだったかを考えると、ショウヘイの新しい通訳のウィル・アイアトンは驚異的な仕事をした」と絶賛した。

 今後も大谷の通訳として対応に追われると思われるアイアトン氏。彼の貢献も二刀流のリスタートにとって重要なファクターとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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