「ツノダの忍耐が報われた」角田裕毅のレッドブル昇格は今週末の発表か 2戦で交代のローソンには同情も「極めて過酷な決定のひとつ」
2025年3月26日(水)17時0分 ココカラネクスト

ついに角田がレッドブルのシートに座る日が来るか(C)Getty Images
注目を集めているレッドブルのシートについて、決定が下されたと各国メディアが報じている。レーシングブルズの角田裕毅が、過去2レースで低調な結果に終わっているリアム・ローソンに代わり、来月開催の日本GPにレッドブルの一員として出場するという。まだチームからの正式なアナウンスは無いものの、オーストラリアメディア『FOX Sports AUS』によると、今週後半に発表される見込みのようだ。
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同メディアは3月25日、欧州各サイトで流れたドライバー交代決定の第一報を扱っており、「複数の報道によると、ローソンはレッドブルからジュニアチームであるレーシングブルズに降格となり、その代わりにユウキ・ツノダが次戦日本GPでレッドブルのシートを得る見込みのようだ。フランスの『Canal Plus F1』やオランダの『De Telegraaf』がこの情報を報じている」とレポートした。
さらに『FOX Sports AUS』は、昨年末でのローソンのレッドブル入りとなった経緯を振り返っている。角田と比較し、経験で劣っていたローソンの昇格について、「当初から驚きを持って受け止められていた」と回想。その上で、今回の報道を受け、「ツノダの忍耐が報われ、ついに母国レースである鈴鹿サーキットでの日本GPでレッドブルのマシンをドライブするチャンスが巡ってきた」と伝えている。
また、ローソンはグループ内における降格の他、解雇の可能性もあるとして、同メディアは「ローソンのわずか2戦での解雇が現実となれば、F1史上でも極めて過酷な決定のひとつとして記憶されるだろう。昨年、チームが低迷していたにもかかわらずセルジオ・ペレスがシーズンを完走したことを考えると、この動きはさらに厳しいものと見なされる」と指摘する。
昇格が決定的であるという角田に対しては、レッドブルで担う役割にも言及し、「マックス・フェルスタッペンのチームメイトの座は、近年F1で最も過酷なポジションとなっている」と説明。これまで、満足なパフォーマンスを残せたドライバーが少ないと振り返りながら、「ツノダはレッドブルで6人目のチームメイトとなる。過去にはローソン、ペレス、アレックス・アルボン、ピエール・ガスリー、ダニエル・リカルドらがこの座を経験した」と綴っている。
またトピック内では、中国GPの中で行われた角田のインタビューを振り返っており、「上海のメディアエリアでツノダはローソンのシートについて質問された際、『オファーが来たら受けるか?』という問いに、『もちろん、100%受ける』と即答した」というやりとりの様子も記されている。
角田のその言葉が、いよいよ現実のものとなるのか。レッドブル首脳陣の動向に注目が集まる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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