「芯に当たらなくても飛ぶ」クラブ プロゴルファーはスイッチする?【2020年女子ツアー気になるギア】

3月27日(金)18時41分 ALBA.Net

柏原明日架はどのクラブを使うのか(撮影:福田文平)

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開幕の見通しがなかなか立たない国内女子ツアー。“女子プロ”ロスが続く状況ではありますが、逆にいいえば今こそ開幕前に矢継ぎ早になだれ込んだギア情報を洗い直ときだ! ということで、気になるギア情報や最新の動向をプロコーチ&クラブフィッターの筒康博氏に予想してもらった。


今回はキャロウェイから出た新モデル『MAVRIK(マーベリック)』について。「芯に当たらなくても飛ぶ」が売りだけど、「芯に当てられる」プロに何か恩恵はあるの? そうなるとスイッチしない?

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プロゴルファーの皆さんが最新モデルにスイッチ『するorしない』の話は、昔からよくある話です。まず、基本的に新しいモデルにすぐにスイッチする選手と「自分の腕になるまで」スイッチしない慎重なタイプの選手がいるのは一般ゴルファーの皆さんとあまり変わらないと考えてよいのではないでしょうか?

とはいっても、プロの皆さんにとっては武士の刀にあたる商売道具のゴルフクラブは、プロであっても練習ラウンドと試合でモデルに対する評価やフィーリングが若干変わることがあります。開幕から中止が続いている中で、クラブの調整を行う予定の選手にとっては痛いですが、特に慎重派の選手が最新モデルへのスイッチがゆっくりとなるのは自然な成り行きだと考えた方がいいと思います。性能をいう前に、今年のツアースケジュールを考えるとモデルスイッチは全体的に時間がかかると考えて見守りましょう。

さて、「MAVRIKドライバー」ですが、最大の売りは、広告のキャッチコピーでもあるようにAI(人工知能)が生み出したFLASHフェースを搭載して高初速エリアを拡大。どこで打っても飛ぶ、すなわちミスヒットに強いということです。

どうしても、そこばかりに目が行ってしまいますが他の部分を見てみると、「GBB エピック」から同社のドライバーに搭載されている2本のバーによってクラウンとソールの上下のたわみを最小限にとどめる「ジェイルブレイクテクノロジー」はもちろんついていますし、空気抵抗を削減し、ヘッドスピードを高めるサイクロン形状という進化も遂げています。

つまり、車で例えれば分かりやすいですが、“マイナーチェンジ”の側面も当然あるということ。契約フリーの選手たちがこぞって使う「GBB エピック」、「ローグ」、「エピックフラッシュ」の流れを汲みつつ、さらにブラッシュアップしているわけですから、合う合わないはあれど、「ミスヒットに強くなったけど、ほかが悪くなった」ということはほとんどありません。その証拠に「一番芯に当てるのがうまい人たち」といえるPGAツアーでも、ザンダー・シャウフェレが使用しているわけですからね。

そして「MAVRIKシリーズ」と一口にいっても、「MAVRIK」、「MAVRIK SUBZERO」、「MAVRIK MAX」とシルエットも内部重心も性格も異なるモデルが存在しています。おそらくプロの皆さんは、ややつかまりを抑えた「SUBZERO」から試打を始めていると思いますが、実際にはニュートラルな「MAVRIK」が合う選手やより寛容性の高い「MAX」のほうが扱いやすい選手など、個々の相性が分かれると思います。そういったモデルの多さも選手がスイッチしやすくなる理由の1つです。

最新モデルへスイッチする場合に、一般ゴルファーの皆さんも悩みの種の1つがシャフト選びだと思います。各メーカーの最新モデルには新しいシャフトが装着されている理由でもあるのですが、お気に入りのシャフトがあったとしてもヘッドが変わるとフィーリングが変わる場合があります。ヘッド&シャフトが組み合わさって、初めてクラブとしての相性が生まれますので、ヘッドを変える時はいま使っているクラブを基準にシャフト選びも同時に行ってほしいですね。うまくヘッドの性能を引き出せれば、1+1が3にも4にもなりますよ。

解説・筒康博(つつ・やすひろ)/プロコーチ・フィッター・クラフトマンとして8万人以上のアドバイス経験を生かし、現在は最先端ギア研究所『PCMラボ』総合コーチ、インドアゴルフレンジKzヘッドティーチャーを務める。ALBA本誌ギア総研をはじめ様々なメディアでも活躍している。

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