フリーマンに迫っていた“引退危機” 愛妻が激白した苦悩続きだった日々「再びプレーしていたかどうかは分からない」
2025年3月27日(木)17時0分 ココカラネクスト

昨季に現役引退の危機に陥っていたフリーマン。(C)Getty Images
16年のメジャーキャリアを迎えられるのは奇跡なのかもしれない。ドジャースの主砲フレディ・フリーマンは、引退危機ともいえる事態を乗り越え、今もグラウンドに立つ。
MLB通算343本塁打、同2267安打に加え、20年のリーグMVPなど輝かしい功績を残してきたフリーマン。しかし、昨季は苦悩の連続だった。最終的にワールドシリーズMVPとなって、チームの“世界一”に貢献した35歳だが、シーズン中には現役を去る決断に迫られていた。
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その衝撃的な事実を明かしたのは、他でもない愛妻のチェルシーさんだ。米紙『USA Today』の取材に応じた彼女は、「マックスが回復しなかったら、フレディが再びプレーしていたかどうかは分からない」と告白した。
彼女の言う「マックス」とは昨夏に「ギラン・バレー症候群」を発症した三男である。その状況はかなり深刻なもので、一時は集中治療室に入り、全身麻痺に陥ることや人工呼吸器をつけることもあったほどだった。
予断を許さない緊張状態が続いた。まともにプレーができる状況になかったというフリーマンも7月26日からチームを離れて看病に没頭。心身ともに過酷な日々を過ごした。
幸いだったのは、マックスくんが無事に回復したことだった。8月にはフリーマンも戦線復帰。そこからは主軸として打ちまくり、ワールドシリーズでは打率.300、4本塁打、OPS1.364と大活躍。その出色のパフォーマンスは家族にとっても誇りとなった。
当時を「マックスの回復そのものが奇跡のような出来事でした。そして、フレディがあのような形で(シーズンを)終えることができたことは私たち家族に必要なことだった」と振り返るチェルシーさんは、今も野球を続ける夫への想いを打ち明けている。
「彼は常に完璧を求めている。私たちも前進し続けるだけです。野球は精神的にも消耗するスポーツなので、家庭での良いサポートが必要になります。だから、私も年に数回は彼に激励の言葉をかけなければなりません。世界一を目指すなら、誰でも誰かのサポートが必要なんです。時には、彼も自分を疑うことがあります。でも、少しのモチベーションがあれば、物事はうまくいくんだと思います」
今春のキャンプイン前に行われたチームミーティングで「このユニフォームを着て、勝ち続ける。それが野球の真髄であり、それこそがドジャースだ」と力説したフリーマン。愛する家族のサポートを受け、プレーを続けるバットマンに今季も大いに注目したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]