国境越え愛された川崎宗則 MLB公式が惜別特集「寂しいよ」「忘れない」

3月27日(火)17時19分 フルカウント

MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」が数々の動画を紹介

 ソフトバンクから自由契約となり、退団することが決まった川崎宗則内野手。2012年に海外FA権を行使し、敬愛するイチロー外野手の後を追うようにマリナーズに移籍した川崎は底抜けに明るいキャラクターとハッスルプレーで米国のファンとメディアで絶大な人気を博した。MLB公式サイトでも「メジャーリーグ史上最も愉快でエネルギーに溢れた選手」と改めて賞賛。数々のムネ伝説を振り返る異例の特集を組んでいる。

 ソフトバンクからの退団が決まった川崎。「ファンに愛されたムネノリ・カワサキは引退すると報じられている。そこで、彼の記憶すべきMLBキャリアを振り返ろう」と特集したのはMLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」だ。

 実際には引退ではなく退団で、わずかながらではあるが、現役続行の可能性を残している川崎なのだが、その特集では「彼はスパイクを置こうとしている。我々寂しい都会人がさよならを告げ、涙を拭う中、彼は馬の背に乗り、新たな冒険に乗り出そうとしている」と完全に惜別モードになっている。

 そして、メジャー時代に観衆を大いに沸かせ、「ムニ」の愛称で親しまれた男を「彼は単なるユーティリティーの内野手ではなかった。おそらくメジャーリーグ史上で最も愉快で、最もエネルギーに溢れた選手だ」と賞賛している。

 その特集内で、まず紹介されているのは、川崎が時折披露したキレキレのダンス。「カワサキ以上に優雅なスキルを披露した人間はだれもいない。ただ、このダンスの動きを見よ!」と絶賛し、ブルージェイズ時代、マリナーズ時代、そして、カブス時代の順に、バラエティ豊かな踊りを動画で振り返っている。

 さらには「もちろん、彼はダグアウトや試合前のワークアウトに彼の動きを制限しているわけではない。ダイブ後のグラブフリップという圧巻の守備を見よ」として、カブス時代のスプリングトレーニングで見せた華麗な守備も動画で紹介。中前に抜けようという鋭い当たりを華麗な横っ飛びでキャッチし、回転しながら二塁手にトスを決める大技でゲッツーを決めている。

伝説のインタビュー「アイ・アム・ジャパニーーーーーズ!」

 そして、打者としての活躍する動画も紹介した後には、いまや伝説となっているスピーチ、インタビューの数々にもスポットライトを当てている。

 その1つは、ブルージェイズ時代の2013年5月26日のオリオールズ戦でサヨナラヒットを放った後のヒーローインタビューで、「マイ・ネーム・イズ・ムネノリ・カワサキ! アイム・フロム・ジャパン! アイ・アム・ジャパニーーーーーズ!」と絶叫し、ファンのハートを鷲掴みにした。印象的な選手に贈られる「GIBBY賞」にも輝いたこのインタビューを、名シーンとして紹介している。

 カブス時代のスプリングトレーニングでのアスレチックス戦で3ランホームランを打った後に、ベンチで無視されるメジャー恒例の「サイレント・トリートメント」を受けるシーンも紹介。ベンチのチームメートはあえて冷淡に出迎え、時間差で祝福。特集内では「彼は気にしたのか? ノーだ。なぜなら、ムニの心は強いからだ」と記されている。

 英会話の上達ぶりとともに、飛び出す独特のジョークも冴え渡っていった川崎。テレビ局のインタビュー動画も紹介しているこの特集の最後は、“あの”忘れがたい名言で締めくくられている。

 2015年、ブルージェイズがレンジャーズを下してリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた直後のスピーチだ。「ただバットを振れ、ただ投げろ、ただキャッチしろ。みんな、何も考えるな。ただ勝つんだ!」とジェスチャーとともに熱弁を振るった川崎の動画とともに「我々は寂しいよ、ムニ。しかし、我々は、あなたのとても重要な野球の秘訣をいつまでも忘れない」と別れを惜しんでいる。

 メジャーでどこまでも愛された男、川崎宗則。“ムニ”が残してきた数々の伝説は、アメリカのメディアとファンにとって、いつまでも忘れることのない、唯一無二のものとして残り続けるだろう。(Full-Count編集部)

フルカウント

「MLB」をもっと詳しく

「MLB」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ