シェイクダウンはロバンペラが首位、ヒョンデ勢も好調見せる。勝田は7番手から堅実なスタート/WRC第3戦ケニア
2024年3月27日(水)22時27分 AUTOSPORT web
3月27日(水)、WRC世界ラリー選手権第3戦となる『サファリ・ラリー・ケニア』のシェイクダウンが行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)がトップタイムをマークした。TGR-WRTのレギュラーである日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は7番手タイムで今大会最初のセッションを終えている。
前大会の第2戦スウェーデンから6週間を経て迎えた第3戦ケニア。晴れたシェイクダウンの舞台となったのは、ナイバシャ湖付近のサービスパーク近くに位置するロルディアだ。
現地10時より始まったシェイクダウンでは、サファリらしい砂と土のグラベル(未舗装路)が続く5.4kmのステージを各車数度にわたってアタックし、マシンやドライビングの調整を行った。
走行は、ポイントランキング首位につけるヒョンデ・シェル・モービスWRTのティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1)から順に開始。前戦スウェーデンの圧接路とは大きく異なる、砂と土のグラベルをもっとも素早く駆け抜けたのは、TGR-WRTのロバンペラだ。
続いて2番手タイムをマークしたのは、0.2秒差で続いたヒョンデのヌービル。現在マニュファクチャラー選手権で首位タイとなっているトヨタとヒョンデの2台は、シェイクダウンの段階から白熱したタイム合戦を行っているかのような僅差の走りとなった。
3番手には、前戦スウェーデンで総合優勝を飾ったエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヒョンデi20 Nラリー1)が0.3秒差で続き、少し間隔が空いて1.0秒差の4番手にTGR-WRTのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)がつけている。
5番手タイムは、チーム復帰後に思うようなラリーができずにいるヒョンデのオット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヒョンデi20 Nラリー1)がマーク。今回こそは元王者らしい走りを見せることができるだろうか。
ラリー1クラスを戦う3メーカー最後の一角となるMスポーツ・フォードWRTは、アドリアン・フルモー/アレクサンドル・コリア組(フォード・プーマ・ラリー1)が6番手タイムをマークする走りを披露。これからステージを重ねながら、徐々にサファリ・ラリーへと合わせこんでいくものと思われる。
日本人ラリードライバーの勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、2回目の走行で7番手タイムをマークし、堅実なスタートを切った模様だ。
シェイクダウンを終えた勝田は、「このラリーでは、必ずしも最速である必要はないです。クレバーに安定した走りを心がける必要があると思っています」と公式インタビューにコメントしている。
WRC2クラスは、同じシュコダ・ファビアRSラリー2に乗るガス・グリーンスミスとオリバー・ソルベルグのふたりが好調の様子。速さと堅実さが同時に求められるこのサバイバルラリーで、19ステージを最速で走り切るのはいったいどのドライバーだろうか。
いよいよ戦いの幕が開けるステージ1は、現地時間3月28日14時05分(日本時間28日20時05分)にナイロビ近郊のカサラニにて、4.84kmのスーパーSS1が行われる予定だ。
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