優勝候補が順調に8強入り 選抜準々決勝の見所は?

3月28日(火)18時7分 フルカウント

履正社、大阪桐蔭、報徳学園、強豪ズラリ…8強出揃った選抜

 第89回選抜高校野球は29日から準々決勝が始まる。昨秋の明治神宮大会を制した履正社(大阪)を筆頭に、大阪桐蔭(大阪)、報徳学園(兵庫)ら強豪がズラリ。九州からも3校が残り、目が離せない試合が続く。8強激突の4試合の注目ポイントを紹介したい。

【第1試合】履正社(大阪)-盛岡大付(岩手)
履正社のこれまで
○12-5 日大三(東京)
○1-0 呉(広島)

 強豪同士の対戦となった初戦。履正社の先発の竹田は初回に2点を失ったが、味方打線が奮起。東京大会で清宮(早実)から5打席連続三振を奪った左腕・桜井を攻略。3回に1点を返すと、5回には1番の石田が3ランを放ち勝ち越し。終盤は打ち合いとなり、9回には打者一巡の猛攻で7得点。日大三に打ち勝った。1番の石田が2安打3打点の活躍だった。2回戦では打って変わって、投手戦。スミ1勝利を収めた。初回に主将の若林が先制打。その1点をエース・竹田が最後まで守り切った。投手のキーマンはもちろんエースの竹田。打線は3番の安田がここまで7打数1安打と本調子ではない。相手の厳しいマークをどこまではね返せるか。

盛岡大付のこれまで
○10x-9 高岡商(富山)
○5-1 智弁学園(奈良)

 年々、力をつけている東北の雄。昨夏の甲子園経験者である左腕・三浦瑞、植田らが投打の中心。初戦は壮絶な打ち合いとなった。6回まで8-8の同点。7回以降は一転して両校無得点で試合は延長戦へ。10回に高岡商が1点を勝ち越すと盛岡大付がその裏無死二、三塁から林が2点適時打で劇的な逆転サヨナラ勝利を収めた。1番の植田は6打数3安打2得点。チームも15安打を放ち、10得点。3回1/3、6失点だった先発・三浦瑞をカバーした。2回戦では昨春の全国王者・智弁学園を打力で上回り、勝利した。関口清治監督がパワーアップさせた打線が初8強へ牽引。好投手・竹田に挑む。好調を維持し、2試合で8打数4安打の林がキーとなりそうだ。

永田監督が勇退する報徳学園は教え子たちが躍動

【第2試合】報徳学園(兵庫)-福岡大大濠(福岡)
報徳学園のこれまで
○21-0 多治見(岐阜)
○4-0 前橋育英(群馬)

 永田監督が勇退する最後の大会で教え子たちが躍動。投打がバッチリとかみ合い、強さを見せている。初戦は21世紀枠の多治見に21安打21得点。2番の永山が6打数5安打、3番の片岡が5打数3安打5得点するなど、注目される小園や篠原、神頭以上の大暴れ。投げてはエース西垣が7回無失点。津高、大石、池上といった3年生投手に甲子園のマウンドを経験させることにも成功。2回戦では西垣が前橋育英打線を4安打完封した。準々決勝以降は1番の小園の出塁が鍵になるだろう。

福岡大大濠のこれまで
○6-3 創志学園(岡山)
△1-1 滋賀学園(滋賀)(延長15回)
○5-3 滋賀学園(再試合)

 初戦は序盤から打線に火が付いた。圧巻だったのは8番の2年生・樺嶋の2打席連続本塁打。3打数2安打3打点の活躍だった。上位打線も強力で延長15回の戦いとなった滋賀学園戦では1番の久保田が6打数3安打。3番の古賀、4番の東は高校球界を代表するスラッガー。古賀には再試合となった試合で待望の甲子園初アーチが飛び出した。エースの三浦は制球力抜群。試合終盤になればなるほど巧さと球速が増し、好投を続けてきた。ただ不安視されるのは、三浦のスタミナだ。延長戦となった試合も15回を一人で投げ抜き、196球。再試合も9回130球で完投。1回戦からマウンドを守っているため、疲労は計り知れない。準々決勝は2回戦の翌日、29日に予定。三浦の起用や状態が勝負に大きく関わってくるだろう。

機動力発揮する健大高崎、山下は満塁弾2発

【第3試合】健大高崎(群馬)-秀岳館(熊本)
健大高崎のこれまで
○11-1 札幌第一(札幌)
△7-7 福井工大福井(福井)(延長15回)
〇10-2 福井工大福井(再試合)

 初戦から打力と機動力を発揮し、16安打11得点で札幌第一に勝利。4番の2年生・山下が、満塁本塁打。山下は福井工大福井との引き分け再試合のゲームでもグランドスラムを放ち、1大会2満塁弾と大暴れしている。7-7で引き分けとなった福井工大福井との1戦目は、9回裏から「機動破壊」の言葉を体現し、同点に追いついた。2死二、三塁から相手投手が二塁に牽制をした瞬間に三塁走者がスタートをきり、ホームスチールに成功。引き分けに持ち込んだ。再試合では背番号13の向井が好投し、これまで投げていた伊藤、小野、竹本らを温存することができた。継投と走塁で秀岳館に挑む。

秀岳館のこれまで
○11-1 高田商(奈良)
○3-2 作新学院(栃木)

 昨春に続き8強入り。春夏ともに甲子園4強を経験したメンバーが残る。特に田浦、川端は甲子園のマウンドを経験。木本や廣部が主軸を務めている。昨年のチームの要だった九鬼(ソフトバンク)に代わってマスクをかぶる幸地が初戦で満塁本塁打を放つなど、チーム力は非常に高い。初戦は12安打11得点で打ち勝ち、2回戦は昨夏の甲子園覇者・作新学院と1点差の攻防で好ゲームを展開。夏春連覇を阻止した。鍛治舎監督が掲げる日本一。この春は十分に狙える戦力が整っている。

早実破った東海大福岡は大阪桐蔭と激突

【第4試合】東海大福岡(福岡)-大阪桐蔭(大阪)
東海大福岡のこれまで
○2x-1 神戸国際大付(兵庫)
○11-8 早稲田実(東京)

 エースのサイド右腕・安田のクレバーな投球がここまで光っている。神戸国際大付打線は4番の猪田を中心に打線は強力だったが、右腕は高低、左右のコースを幅広くうまく使い、的を絞らせなかった。我慢比べとなったが、初戦は相手の守りのミスで9回サヨナラ勝利を収めた。2回戦は注目の清宮幸太郎がいる早稲田実業と対戦。5度の対戦で記録は2安打されているが、まともに打たれたのは第4打席の二塁打のみ。打線も打ち負けず、最後の早実の追い上げも及ばなかった。1回戦は6安打も、2回戦は15安打11得点。4番の遠藤は3打数3安打5打点の活躍。安田も投げるだけではなく、9番ながら3打数3安打とバットでも仕事をしている。抜け目のない打線だが、やはり連投が続いている安田が大阪桐蔭打線にどう立ち向かっていくか。継投でくるのか注目だ。

大阪桐蔭のこれまで
○11-0 宇部鴻城(山口)
○11-8 静岡(静岡)

 2試合で22得点。当たり出したら止まらない強力打線だ。1回戦では初回に5得点。2回戦は6得点と序盤から容赦はしない。1〜3番の藤原、宮崎、中川は2年生。当たっている5番の根尾、6番の山田も2年生。そこに4番の山本ダンテ武蔵が加わり、破壊力抜群。正捕手だった岩本が大会前にケガをしてしまったのは戦力ダウンで、静岡戦では140キロカルテットの徳山、香川、根尾、横川が登板も根尾以外は失点し、本来の力は出せていない。それでも、打撃がしっかりとカバーしている。好選手揃いのチームが頂点を目指す。

フルカウント

決勝をもっと詳しく

BIGLOBE
トップへ