バルサDFクンデ、延期試合に完勝も“強行日程”へ苦言「これは普通のことではない」「僕たちは機械ではない」
2025年3月28日(金)12時2分 サッカーキング
バルセロナに所属するジュール・クンデ [写真]=Getty Images
ラ・リーガ第27節の延期分が27日に行われ、バルセロナはホームでオサスナと対戦した。試合は立ち上がりからバルセロナが主導権を握り、11分にフェラン・トーレスの得点で先制に成功。18分には最終ラインの背後に抜け出したダニ・オルモがGKと交錯してPKを獲得し、やり直しを経て追加点をマークする。後半もバルセロナが優勢にゲームを運び、77分に途中出場のロベルト・レヴァンドフスキが決定的な3点目を奪取。ゲームはそのままホームチームが3−0の勝利を収めた。
今回の一戦は当初今月8日に開催予定となっていたが、バルセロナのクラブスタッフであるカルレス・ミニャロ医師が急逝したことにより、キックオフ直前で開催が中止に。スケジュール再編の結果、代表ウィーク明け直後に延期試合が組み込まれ、両チームがラ・リーガにさらなる日程変更を要請。しかし、最終的に決定が覆ることはなく、互いに複数の主力選手が国際試合からの連戦の影響を受ける形で今節を迎えることとなった。
試合後のインタビューに応じたクンデは、「これは普通のことではない。この問題については何度も話してきた。カレンダーのこと、試合数が多すぎることについてね」とコメント。「時にはこれを理解しづらい人がいるのもわかる。確かに僕たちは好きなことを仕事にできていて恵まれている。でも、それでも限界はあるんだ」とラ・リーガが設定したスケジュールに強い不満を示している。
また、「これはクラブへの敬意を欠く決定だと思う」と述べながら、「バルサであろうと、オサスナであろうと、マドリードであろうと、同じことが起きている。クラブに対する敬意の欠如というだけでなく、選手に対する敬意の欠如でもある。僕たちは機械ではないんだ」と主張。続けて、「僕たちが最高のプレーを見せ、サッカーファンが求めるものを提供するためには、適切な休息が必要だ」と口にしつつ、「ラ・リーガだけではなく、すべてのサッカー団体がこの問題を理解するべきだ。彼らは勝手に試合日程を決めてはいけない」と強い口調で訴えた。
なお、今回行われたバルセロナ対オサスナの一戦では、スペイン代表の一員としてUEFAネーションズリーグ(UNL)準々決勝の2連戦に出場したダニ・オルモが、28分に内転筋の違和感を訴えて途中交代を余儀なくされている。