全日本ロードJSB1000開幕前にカワサキ、スズキ、ホンダ、ヤマハのトップチームが集結

2018年3月29日(木)15時26分 AUTOSPORT web

 東京ビッグサイトで行われた『東京モーターサイクルショー』のイベントステージで『MFJ全日本ロードレース選手権 SPECIAL STEAGE JSB1000&“コカ・コーラ”鈴鹿8耐』が開催。カワサキ、スズキ、ホンダ、ヤマハのトップチームが参加し、2018年シーズンのJSB1000クラス開幕前に意気込みなどを語った。


 イベントには、JSB1000クラスに参戦するチームHRCの高橋巧と宇川徹監督、ヨシムラスズキMOTULレーシングの津田拓也と加藤陽平監督、カワサキ・チームグリーンの渡辺一馬と釈迦堂利郎監督、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームの中須賀克行と吉川和多留監督が参加した。

チームHRCの高橋巧(左)と宇川徹監督(右)


 まず意気込みを語ったのは、2017年のJSB1000チャンピオン高橋。「ゼッケン1番をつけて走るのは初めてなので当然プレッシャーもありますが、まだまだ挑戦者だと思っています。それを今年も表に出していきたいです」とディフェンディングチャンピオンとして挑む意気込みを語る。


 左手のケガについては「もうそろそろ治ると思います」とコメント。開幕戦のもてぎまでには間に合うようだ。

ヨシムラスズキMOTULレーシングの津田拓也(左)と加藤陽平監督(右)


 チームを率いる宇川監督は「10年ぶりの復活ということで、結構大変です。HRCというのはいつも勝っているチームだったので、そういうチームをまた復活させたいという思いです。ワークスで復活するからには勝って当たり前です」と2018年シーズンの展望を語った。


 ヨシムラに所属して6年目となる津田。フルモデルチェンジして2年目となるGSX-R1000について「今年はシーズンオフの間にスズキとヨシムラが一生懸命作業を進めてくれて良いバイクになっていると思います。自分も(良いバイクを)期待しながら、そして期待に応えられるように今シーズン戦っていきたいと思っています」


「去年の最終戦鈴鹿ではタイムが落ちていました。(レースは)タイムを上げないと勝つことはできないので、強力なライバルに立ち向かえるように(タイムを)上げていきたいと思っています」


 ヨシムラは2018年シーズン、津田に加え新たにスーパースポーツ世界選手権に参戦していた渡辺一樹を起用し、2台体制で挑む。加藤監督は渡辺一樹起用の理由をこう語る。


「ワークスチームを相手にヨシムラが最低限できることは、スピードのあるライダーをふたり連れてくることです。このふたりのスピードを活かして攻めきれるバイクを作ることが使命なので今は一生懸命頑張っています」


「(ライバルは)みなさん強力なので、攻めきってスピードがないと勝負になりません。日本を代表するスピードを持ったふたりで(2018年は)勝負していきます」

カワサキ・チームグリーンの渡辺一馬(左)と釈迦堂利郎監督(右)


 カワサキ・チームグリーンに所属し2年目のシーズンを迎える渡辺一馬。「去年は(移籍)1年目で運も良くランキング3位になれたというのが正直なところです。去年の後半戦は尻上がりにシーズンを終えられました。2年目を迎えバイクにもチームにもなじめていると思うので、間違いなく去年よりは良い状態で開幕できると思っています」


「ライバルも強力ですし勝つのは本当に難しいと思います。今年のメンバーで表彰台に上ることも難しいと思いますが、今年は13回チャンスがあります。1度勝てればシーズンの流れを作ることができるので、ひとつでも早く勝ちたいです」


「カワサキも(JSB1000では)しばらく勝っていないので、優勝をメーカーにプレゼントできるのが自分であるように頑張りたいと思います」


 釈迦堂監督はチームグリーンのふたりのライダーについて「なんとか今年はやってくれるでしょう。(ふたりにとって)今年一年が勝負と思っています」と語った。

ヤマハ・ファクトリー・レーシングの中須賀克行(左)と吉川和多留監督(右)


 2018年シーズンはチャンピオン奪還に挑む中須賀。鈴鹿サーキットとツインリンクもてぎで行われたテストをすべてトップタイムで終え「絶好調です。自分自身も調子良いです」と語り、昨年チャンピオンを奪われた心境を振り返る。


「やはりチャンピオンというのは大事だと改めて思いました。(2017年シーズンは)非常に悔しかった。どんなに勝とうが、チャンピオンじゃなければ意味がないし、今年はしっかりチャンピオンを獲りに行く年にしたいです」


 また、中須賀はチャンピオンを獲れなかったことにより、トレーニングなどで新たな気づきがあったという。


「5年連続(チャンピオンを)獲り続けていたので、トレーニングの方で改めて思うことができました。ひとつひとつのトレーニングの取り組み方、テストに向けてのモチベーションも違います。足りなかったんだなと改めて反省しました」


「今年は調子の良かったシーズンに近い状態に(体を)持ってこれているので、非常に速いYZF-R1とヤマハをアピールできると思っています」


 オフシーズンの中須賀を見て吉川監督は「本人も話した通り、オフシーズンは相当気を抜かずにやってたのがわかるので、全日本のテストも非常に調子が良いので、逆に足を引っ張らないようにしなければならない。ミスができないというプレッシャーがかかってきます。レベルの高いチームを作っていくには最適だと思います」


 開幕を来週に控えた全日本ロード最高峰クラス。開幕戦は4月7日〜8日にツインリンクもてぎで行われる。


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