韓国代表、出口なき低迷…グループ2位も殺到する指揮官への批判。更迭求める国民の憤怒

3月29日(水)15時28分 フットボールチャンネル

韓国代表、シリアに勝利も最悪の内容。国内メディアも指揮官を批判

 韓国代表は28日のW杯アジア最終予選でシリア代表に1-0の勝利を収めたにもかかわらず、国民からの風当たりは強い。いまだグループ2位につけているが、ウリ・シュティーリケ監督の采配や選手選考に批判が相次いでおり、更迭を求める声も強いという。この先の4試合は厳しい相手を残しており、国民は苦しい心境で韓国サッカーの未来を見つめている。(取材・文:キム・ドンヒョン【城南】)

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 韓国代表は28日、格下とされるシリアに1-0と辛勝した。結果としては勝ち点3を獲得したが、内容としてはそれこそ最悪の展開となった。

 極端に言えば、キ・ソンヨン(スウォンジー)以外のフィールドプレーヤーは全く機能しなかったといってもいいほどだった。シリア戦のために温存したソン・フンミン(トッテナム)も輝きを失っていた。

 象徴的な場面もあった。後半アディショナルタイムにはシリアのシュートがポストに当たったシーンだ。相手のシュートも良かったが、守備の乱れが目立った。もしこれが決まっていたら、ウリ・シュティーリケ監督の更迭が現実となっていた可能性も高い。

 シリア戦では勝利しているにもかかわらず、世論はすでに彼の更迭を求めている。多くの韓国メディアは「痛烈な反省」を求めており、「ゴールデンタイムが浪費されている。非常灯が点滅している状態」と今の事態を強く批判した。

 韓国サッカー界がこれだけ敏感になっている理由はたった一つ。結果が出ていないからだ。シュティーリケ監督率いる韓国代表は24日、中国とのアウェイ戦でまさかの敗北を喫した。スコアは“ウノゼロ”(1-0)。中国相手にゴールを決められなかったのはさておき、負けたのもなんと7年ぶりで、歴史を振り返っても2回目のことだった。内容が最悪だったのは言うまでもない。

 中国戦が終わった後、シュティーリケ監督は「シリアには負けてはいけない」と語っていた。そして結果的には勝利を収めている。しかし、昨日の試合後の会見で「運がいい試合もあれば、悪い試合もある」と答えたことで、世論の火に油を注ぐこととなった。

交代策も批判の的に。2部で不振のFWを2人も起用

 この事態を巻き起こしたのは紛れもなく彼自身だ。シュティーリケ監督の人選はメディアはもちろん、サッカーファンの納得も得ていない。Kリーグチャレンジ(2部)で1ゴールにとどまっているイ・ジョンヒョップ(釜山)を先発メンバーに継続して起用したのだ。

 また同じくKリーグチャレンジ所属で、昨季後半から続く不振で得点がゼロにとどまっているファン・ウィジョ(城南)も抜擢した。彼らはこの2連戦で無得点に終わっている。

 仮に彼らが代表でいい結果を残していても、このメンバー構成は不可解である。今のKリーグには彼らよりいい成績を残しているフォワードが数多くいる。

 昇格チームの底力を見せている江原FCで攻撃を牽引する元ガンバ大阪のイ・グノ、ベテランフォワードのイ・ドングク、元アーセナルで現在はFCソウルに所属するパク・チュヨンが代表的だ。彼らは結果も残しているし、リーグでも絶好調だ。

 試合での交代策も批判の的だ。シュティーリケ監督は中国戦で、イ・ジョンヒョプを先発で起用した。彼はボックス内でゴールを狙う典型的なターゲットストライカーだ。しかし問題は、その交代で出場したのが196cmのキム・シヌクだったことだ。この長身ストライカーの交代は相手に読み取られていた。相手の守備の足が重かったことを考えると、スピードのある選手との交代が望ましかったという批判が殺到した。

 このような低迷から韓国が脱する気配がまだない。しかも残りの3戦は険しい日程だ。6月13日にはカタール(アウェイ)、8月31日にはイラン(ホーム)、9月5日にウズベキスタン(アウェイ)だ。カタールは過酷なアウェイ戦、イランは4連敗中で、ウズベキスタンは順調にチームを鍛えている。どれも厳しい試合になりそうだ。

 そのような状況にもかかわらず、韓国サッカー協会は「シュティーリケ監督の更迭はない」と明言した。この決定が韓国サッカーをどのような結末に持ち込むのかを、国民は苦しい心境で眺めるのみだ。

(取材・文:キム・ドンヒョン【城南】)

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