阪神高山がまたも「初打席、初安打」 運命変えた4年前の「1本」とは

3月29日(火)11時23分 フルカウント

開幕カードで鮮烈なデビュー飾った高山

 プロ野球が幕を開け、開幕3連戦では例年以上にルーキーたちの活躍が目立った。とりわけ、鮮烈な印象を残したのが、金本新監督が率いる阪神の高山俊だろう。

 25日の中日戦。1番・レフトで開幕戦スタメン出場したドラフト1位外野手は、その第1打席。プロ初のバッターボックスでいきなりレフト前にヒットをマーク。オープン戦から先発全13試合安打を放っていたが、シーズンでも実力をひと振りで発揮し、周囲の信頼を揺るぎないものにした。

 初打席、初安打——。それは4年前の春とダブる、高山の「ある経験」からしても飛躍を感じさせるものだった。

 2012年、明大に入学した直後の高山は1年春のリーグ開幕戦・東大戦で8回に代打で登場、大学初打席でライト前ヒットを放ったという記録が残っている。

 実はこの1本が、後に六大学通算安打記録につながる運命を変えたともいえる。

 日大三高3年夏に甲子園制覇の実績を引っさげた期待のルーキーとはいえ、当時は大学でも屈指の選手層を誇る明大では、ベンチ入りの当落選上の立場にあった。しかし、この時、高山にとって一つの幸運が味方することになる。開幕を直前に先輩の外野手陣にケガ人が3、4人相次いだのだ。

あの1本がなければ——

 結果的にベンチ入りが転がり込んだ。そして、代打でいきなりの初安打。これによって善波達也監督の信頼をつかみ、1打席で交代するはずが、2打席、3打席と打席に立つことができ、この試合結局2安打。非凡な打撃センスで大学野球でも通用することを見せつけると、翌週の慶大戦からはレギュラーを獲得。その立場を揺るぎないものにした。

 これが、4年間で131安打という六大学90年の歴史で前人未到の大記録をつくる礎になったのである。

 高山は「あの1本がなければ、今の自分は想像できない」と、その重みを実感するように当時振り返っている。

 そして、4年後。「超変革」を掲げ、世代交代を図る球団の方針は、高山にとってプラスになっただろう。そして、プロの舞台に変わっても同じように初打席で初安打を打った。2戦目は決勝タイムリーを放ち、チームに初勝利をもたらすと、3戦目では3試合連続安打を記録。全てチームの切り込み隊長である1番打者として任され、指揮官である金本監督の信頼を確固たるものにしたのも、また同じ。今後に期待は膨らむばかりだ。

 いずれにしても、忘れてならないのは、与えられたチャンスを自らの手でしっかりとつかんだことである。その実力で周囲の期待に応え続け、自らの立場を確立してきた背番号9。「初打席、初安打」でスタートを切った新たな舞台で、歴史に名を残すような大打者に成長するのか。それだけのワクワク感を抱かせる新星が登場したことは間違いないだろう。

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