開幕投手=エース? 大役後の結果と傾向は 前回WBCイヤーは好成績ズラリ

3月29日(水)21時17分 フルカウント

開幕投手は「エース」らしい結果残す? 昨季は大谷&菊池が貯金5以上

 毎年、好投手同士がぶつかり合うことが約束されている開幕戦。実績と信頼を得ている投手が選ばれるものではあるが、好投手がそろうチームでは、キャンプ中からその座を射止めるための争いが過熱する。もちろん開幕投手を務めることがゴールではなく、シーズン通した活躍が期待されるからこそ、栄えあるマウンドを託されることになるのだが、各チームの開幕投手がそのシーズンでどのような成績を残しているのだろうか。開幕投手は「エース」らしい成績を残すことができているのか、傾向を探ってみた。

 2016年シーズンの開幕投手の中に自身で5つ以上の貯金を作ったのは、北海道日本ハム・大谷投手と埼玉西武・菊池投手。大谷投手は規定投球回にわずかに届かなかったものの、140イニングに登板、防御率1.98と好成績で、あと3イニング投げていれば、最優秀防御率のタイトルを獲得していたかもしれない。菊池投手も12勝7敗と5つの貯金を作り、防御率2.58はリーグ2位。十分にエースとして評される成績で、今年も開幕投手に指名されている。

 また、楽天・則本投手もチームの大黒柱だ。11勝11敗とチームに貯金をもたらすことはできなかったものの、投球回195イニングはリーグトップ、さらに216奪三振もリーグトップで4年連続奪三振王に輝いた。千葉ロッテ・涌井投手も則本投手に次ぐリーグ2位のイニングを誇る投球回を投げ、チームを支えた。

 一方で、オリックス・金子千尋投手と福岡ソフトバンク・攝津投手は今シーズンに限って言えば、「エース」としては不本意なシーズンとなった。この2投手は金子千尋投手が2014年、攝津投手が2012年に沢村賞を獲得していることからも分かるとおり、過去の実績は十分。チームからの信頼も厚いがゆえに栄えあるマウンドを託されたものの、シーズン通しての活躍はならなかった。

前回WBCイヤーは楽天・田中らエース級回避も…全6投手が貯金作る

 一昨年の2015年は開幕投手を務めた6投手全員が130イニング以上の登板を果たし、いずれも9勝以上の勝ち星を挙げた。また、各投手は防御率も2点台または3点台であり、全ての投手が安定したシーズンに。首脳陣の期待を背負い、それぞれが結果を残すことができた。

 前回ワールドベースボールクラシック(以下WBC)が開催された2013年は、異例の年といえるかもしれない。2013年といえば、田中投手(当時楽天)の24連勝の年である。WBCに招集された各チームのエース級投手は開幕投手を任されることが少なく、楽天の開幕投手は当時ルーキーだった則本投手が務めた。ちなみに、パ・リーグで新人が開幕投手を務めたのは南海・杉浦忠氏以来55年ぶりの快挙となった。

 WBC組で開幕投手ではなかった田中投手が注目される2013年ではあるが、この年の開幕投手を務めた6投手は全員が貯金を作っている。オリックス・金子千尋投手は、シーズン通算223回1/3を投げ、15勝8敗。200奪三振に防御率2.01。田中投手に沢村賞を譲ったが、例年であれば間違いなく受賞に値する成績だった。さらに則本投手、福岡ソフトバンク・攝津投手も15勝を挙げ、成瀬投手(当時千葉ロッテ)もケガの影響で14試合の登板にとどまったものの、6勝4敗。最低限の貯金は作った。

 開幕投手を託されるのは、エース、あるいはエース級の信頼を得ている投手である。「エースとは」という問いは、いつも繰り返される問いである。圧巻の投球で試合を支配し続ける投手、たくさんのイニングを投げて投球回を稼ぐ投手などなど、チーム事情によって表れる成績は異なるかもしれないが、マウンドに立つ投手たちは間違いなくチームとファンの期待を一身に受けて、相手打者に立ち向かう。期待に応えたいという意地と意地のぶつかり合いが、開幕戦直前の華やかな雰囲気を「勝負の世界」に一変させる。果たして、今年はどのようなぶつかり合いとなるのだろうか。

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

「パ・リーグ インサイト」編集部●文

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