「コーチのいうことはあまり聞かない」吉井理人氏が語る「Z世代」選手へのコーチングのむずかしさ
2023年3月30日(木)11時0分 ココカラネクスト

(C)CoCoKARAnext
投手コーチとしてダルビッシュ有投手、大谷翔平投手、佐々木朗希投手をはじめとした名だたる投手たちの育成に携わり、今季からは千葉ロッテの監督に就任している吉井理人氏。
コーチングに大いに定評のある同氏が、古田敦也氏のYouTubeチャンネル「フルタの方程式」に出演。
「Z世代」の選手たちへの指導や付き合い方について語った。
【関連記事】初の開幕二軍 巨人・菅野智之に向けられる「冷ややかな視線」の理由
近年よく耳にする「Z世代」は、1990年中盤〜2000年終盤に生まれた世代で、現在のプロ野球界において「若手」選手に該当する年代。佐々木朗希、山本由伸、村上宗隆など先の侍ジャパンで注目を集めた選手の多くもこの世代に集中している。
近頃は、スマートフォンの普及も相まって、YouTubeやインスタグラム、Twitterを中心に国内外のトップ選手の映像や、現役を引退したかつてのスターたちの技術などを気軽に見ることのできる時代に。
それゆえ、SNSを通じて様々な情報を得られることから、選手たちの学びにも大きく影響があるという。
この点に関して、吉井氏は、
「大体の選手は、現役のすぐれた選手の真似をしたがり、コーチのいうことはあまり聞かないというか、半信半疑で聞いていますね(笑)そこはしっかり勉強して選手と話していかないと信頼は得られないですね」
と、SNSが普及したことにより、コーチングに関してはハードルが上がっていると言及。
一方、それよりも少し上の世代は指導者からの指示をもって動く、いわゆる「指示待ち」傾向にあるそう。
「自主性と主体性は違う。自主性は、言われたことを自らできる人で、主体性というのは、自分の考えのもとで責任を持って行動できる人。僕は主体性側に選手たちを導いていきたいんですよね」
と、世代によって違う指導のむずかしさについても口にした。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]