セ・リーグ順位予想「今年悪いかもな」球界OBが危惧する岡田阪神の「死角」

2023年3月30日(木)6時0分 ココカラネクスト

(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 球春到来。2023年のプロ野球開幕がいよいよ迫っている。WBC優勝の興奮がいまだ、冷めやらない中、日本のプロ野球でどんな熱い試合がみられるか、多くのファンの期待は膨らんでいる。

 すでに各チームとも、開幕に向けて臨戦態勢の中、今季、セ・リーグで巻き返しを図る2球団、巨人、阪神にはファンからも大きな関心が寄せられている。昨季はともにAクラス争いを演じるも、優勝したヤクルトからは大きな差を付けられ、ペナントを逃した。

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 阪神では15年ぶりに古巣復帰となった智将、岡田彰布監督がどんな野球を仕掛けてくるか。各球団が注目、台風の目となりそうだ。

 そんな今季のペナントの行方については球界内からも様々な考察の声が出ている。現役時代、大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた高木豊氏がYouTubeチャンネル『TAKAGI YUTAKA BASEBALL CHANNEL』を28日に更新、今季の順位予想を行う中で、巨人、阪神について現在のチーム状況に言及している。

 高木氏はセ・リーグ順位予想を1位・阪神、2位・ヤクルト、3位DeNA,、4位・巨人、5位・広島、6位・中日と予想。4位と予想した巨人については、「本来は3位予想だった」としながら、順位を下げたのはエース菅野智之の故障離脱が伝わってきたためとした。高木氏は「菅野と戸郷は柱にならなければならない。でも、その一角が抜けてしまった」と話し、その上で「本来は、新外国人、若手を含めての6人の先発陣を考えていたところ、(菅野が抜け)また1枚を探すのが大変だと思う」と続けた。

 菅野は18日の日本ハムとのオープン戦で右ひじに違和感を訴えて早期降板。今後は二軍で実戦登板を経ての復帰を目指すこととなるが、高木氏は負傷箇所に注目。「この時期に肘の違和感を訴えるということは長引くかもしれない」と見解を述べている。

 一方で、前評判も高く、高木氏も優勝予想を行った阪神に関しては尻上がりに調子を上げていくと見通しており「大山、サトテル、近本はジワジワ(調子を)あげていくタイプ。阪神はゆっくりやりながらでも、あの投手陣ならば勝っていくだろうと思う」と充実したピッチングスタッフがいることで、着実に勝ち星を積み上げていくとした。

 投手陣に関しては「西勇輝が心配で、年齢と共にコントロールとキレが少しずつ甘くなってきているが、ゲームはしっかり作るだろう」とベテランが役割を果たすと見ており、さらに今季は「ポジションも固定で起用していくことでエラーも減るはず」と守備面の不安も少ないと見込みを述べている。

 唯一、高木氏がチームの不安要素として挙げたのは大山の状態だった。「大山は今年、悪いかもな。オープン戦からずっと悪い。どこか悩んでいるんじゃないか」とコメント。大山のオープン戦打率は・161。終盤には2試合連続本塁打を放つなど、復調の兆しも見せたが、開幕後、即結果を残せるかは未知数とした。それでも「岡田監督は点を取らせていくだろう。そこに期待している」と、たとえ選手が打てなくても采配で点を奪っていくとした。

 昨年阪神は3位、巨人は4位に沈んだ。果たしてリーグ3連覇を狙うヤクルトの勢いを止める球団は現れるか。「伝統の一戦」の盛り上がりにも期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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