広島新スタ問題、県・市が見解を表明。クラブの方針に反論で対立関係が鮮明に

3月30日(水)16時50分 フットボールチャンネル

 広島県、広島市、広島商工会議所(以下、3者)は29日、新スタジアム建設における今後の応対について方針を発表した。

 現在、サンフレッチェ広島は新スタジアム『ヒロシマ・ピース・メモリアル・スタジアム(仮称)』の建設を計画しているが、候補地選定が難航していた。

 クラブは旧広島市民球場跡地を希望している一方、3者は広島みなと公園を希望しており、両者の意見は平行線を辿っていた。

 3者は、県サッカー協会より候補地選定における絞り込みを一任されていることを強調し、広島みなと公園を優位としていることを改めて表明した。その中で、「宇品地区(広島みなと公園が位置する地域)の交通課題の解決ができていない状況での最終的な候補地の決定は困難」という見解を示した。

 県サッカー協会はサンフレッチェ広島と同様、旧広島市民球場跡地を推薦する声明を25日に発表しているが、3者は「これまで示されていた意向と異なるものであり、県サッカー協会が事務局を務めていたスタジアム建設協議会の提言とは一致しない」と一蹴している。

 サンフレッチェ広島の久保允誉会長は今月3日に旧広島市民球場跡地のスタジアム建設案を発表したが、これに対して3者は「この案はこれまで作業部会が検討している内容とは収容人数等の前提が異なり、また、整備費の起訴となる仕様の内容等が示されていない」、「(サンフレッチェ広島へ)当方が依頼した確認事項へのご回答をいただいていないなど、現状では確認作業、意見交換ができていない」と反論したことで、対立構造が鮮明となった。

 当初、建設地は3月中に決定する予定となっていたが、3者およびサンフレッチェ広島間での検討が停滞していることから、選定は一時白紙となっていた。

 スタジアム建設問題は2年以上前から検討されている事案であることから、3者はなるべく早い段階での解決を望んでおり、引き続き協議会にて検討を進めていくとしている。

 久保会長は3者と交えて4者での会談を進めることを希望しているが、3者は4者会談に向けては「広島県立総合体育館の武道場など周辺建築物の扱い」「収容人数の基礎となるスタジアムの仕様」「年間を通じたにぎわいの創出をするための機能」「広島みなと公園の場合、年収が赤字となる根拠」の4項目の解決を条件としている。

 なお、サンフレッチェ広島は今月23日に「広島みなと公園サッカースタジアム(案)における使用料の考察」を打ち出しており、広島みなと公園にスタジアムを建設した場合の収支やクラブの財政における影響を公表している。

 また、「年間を通じたにぎわいの創出をするための機能」についても久保会長が「コンコースの毎日の賑わいからの広島の発信」「中央公園・広島城を含めた中心部再編の契機」などが記載された建設案を発表している。

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