元中日チェンが激白 初開幕投手への思い、山本昌氏との「一番の思い出」

3月30日(水)16時48分 フルカウント

“台湾生まれ、中日育ち”のチェン、日米通じ初の開幕投手へ「役割果たしたい」

 マーリンズのチェン・ウェイン投手が、キャンプ地のフロリダ州ジュピターで独占インタビューに応じた。

 2004〜11年の8シーズンを中日で過ごした台湾人左腕は、2012年にオリオールズに入団。4年で117試合登板、46勝32敗、防御率3.72の好成績をマークして、昨季終了後にFAに。4シーズンのうち、3シーズンで185イニングを投げた安定感が評価され、マーリンズと5年8000万ドル(約91億円)の大型契約を結んだ。

 マーリンズにはメジャー屈指の右腕ホセ・フェルナンデスがエースとして君臨しているが、ドン・マッティングリー監督はチェンを開幕投手に指名。加入1年目で日米通じて初の大役を任されることになった左腕は、「平常心」で特別な一戦に臨むことを誓っている。

 日本球界育ちのチェンは、いかにしてMLBに適応したのか。そして、チームメートのイチローとの関係や、昨季限りで現役引退した中日時代の先輩・山本昌に抱く敬意、日本球界への想いとは。“台湾生まれ、中日育ち”の左腕は、日本語で胸の内を明かしてくれた。

——4月5日(日本時間5日)の本拠地タイガース戦では、開幕投手としてどんなピッチングをしたいですか?

「(開幕投手は)メジャーで初めてですけど、日本でも投げたことがありません。ただ、初めてなんですけど、思いはあまり変わらず、普通のゲームとして投げればいいと思います。あまり考え過ぎると、自分のリズムが崩れるので、それはないように」

——それでも、特別な役割となります。

「先発ピッチャーとしては、開幕投手になるということはすごく気持ち的にはうれしいです。でも、役割を果たしたいというか、プレッシャーはかかっています」

——このチームへの加入が決まった時、自分が開幕投手になると思っていましたか?

「それはもちろん、思ってなかったです。とりあえず2番手、3番手と思っていました。でも、ボルティモア(オリオールズ)でもタイガースには負けたことはないので(3試合で1勝0敗)。左ピッチャーに対してすごく良いチームですけど、出来るだけ投げたい。あまり対戦したことはないですけど、こっちに来たら、左ピッチャーにいいとか、このチームにいいとか、そういう部分はあまり考えてない。気にしてないです」

今季からチームメートのイチローとは「少し話すくらい」

——インタビュー中に同僚からちょっかいを出されるなど、早くもチームにかなり溶け込んでいます。

「みんな若いんですよ。若いチームなので。でも、信頼されることは一番嬉しいですね」

——どの選手ともすごく仲いいですね。

「アメリカはそんな感じじゃないですか。先輩・後輩はあまり関係ないですね。こういう感じでやらないと文化に入れないので。人としゃべれないとか、遊べないとか。そういう部分は、すごく仲間に入りたいなという気持ちでやっています」

——オリオールズに入団した当初は苦労しましたか?

「一時期だけですね。最初に日本に行った時は、いろんなことで困りました。言葉とか文化も違うし。特に日本は先輩・後輩が厳しいので。台湾でも先輩・後輩はあるけど、そこまで厳しくないので。でも、(日本の)そういうところはいい部分もあります。

 こっちに来たら、みんな友達というか、同級生みたい。でも、逆にやりやすいというか、すごくチームに入るのは早かったです。日本の時と比べたら、(自分自身が)違う部分もあるので。マーリンズでも、早く流れに入りたい。(ジャレット・)コサートとか、ホセ(・フェルナンデス)とかもエージェントが同じスコット・ボラスなので、すごく教えてくれますし、仲間に入れてくれます」

——イチローさんと話すことはありますか?

「そこそこですね。このチームは野手とピッチャーはウォーミングアップから分かれるので。ボルティモアは野手とピッチャーが一緒だったんですけど、このチームは違います。特に、(投手と比べて)野手は朝が遅いので、イチローさんには練習が終わったくらいにあいさつをしたりとか、軽く話したりとか、そのくらいですね」

50歳まで現役は「山本昌さんしか出来ないこと」

——昨季限りで引退した元中日の山本昌さんもチェンさんの活躍を楽しみにしていると思います。

「(メジャーに)来る前に1度、昌さんと話をしました。いろんなアドバイスをくれるので。一番の思い出は、日本で最初のキャッチボールの相手が、山本昌さんだったことですね。すごいピッチャーなので、同じ左ピッチャーですし、いろんな勉強をさせてもらいました」

——その時のキャッチボールは昌さんから誘われてやったのですか?

「山本昌さんはその時にもうベテランだったので、キャンプは2軍スタートで、2〜3週間くらいしてから1軍に合流していました。その時は自分も中日に入って、最初は2軍でスタートして、山本さんに会って、キャッチボールをしていました。見た時に『でかいなこの人』と思って(笑)。ベテランじゃないかなと思っていたら、すごい大ベテランでした」

——まだ山本昌さんのことが分からなかった。

「高卒だから、あまり分からなかったですね。(名前は)聞いたことはあったんですけど、あまり見たことがなかったので」

——メジャーに来る前にはどういう話を?

「『頑張れよ』ということと、山本さんも海外で経験もあるので、こっちに来た時に注意したこととか、ドジャースにいた時はどんな感じとか、ですね。(アドバイスは)大きかったですね」

——山本昌さんのように長くやりたいですか?

「それは山本さんしか出来ないので(笑)。自分はまだ考えてません。今のところは1年間1年間、試合を作れるように(と考えている)」

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