代表の次はプレミアで…岡崎慎司、偉業達成もなお貪欲に走り続ける

3月30日(水)19時45分 サッカーキング

国際Aマッチ通算100試合出場を達成した岡崎慎司。今度はプレミアリーグでの挑戦に臨む [写真]=Getty Images

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 日本代表デビューから8年目。貪欲にゴールを狙って走り続けてきた岡崎慎司は、この日も試合開始のホイッスルとともに敵陣へ猛然とダッシュした。

 29日に行われた2018 FIFAワールドカップロシア アジア2次予選のシリア戦、岡崎は先発メンバーとして国際Aマッチ通算100試合出場を達成。この日は「(監督からの)プレゼントみたいな感じ」だったというオレンジ色のキャプテンマークを左腕に巻き、偉業達成に華を添えた。

 岡崎が日本代表にデビューしたのは2008年10月9日のUAE戦。それから8年を経た今でも結果を出すことへのこだわりは変わらない。99試合目の出場となった24日のアフガニスタン戦では、技ありゴールを決めたにも関わらず、試合後に「ホントに代表初戦かのような気持ちで『結果を出してやろう』と思っている」とゴールへの意欲を口にしていた。

 その言葉どおり、シリア戦でもゴールに迫る。8分、ペナルティエリア内右に抜け出した長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)からの折り返しを右足で狙い、21分にも香川真司(ドルトムント/ドイツ)のクロスに右足ジャンピングボレーで合わせるが、両シュートとも枠を捉えられない。74分には長友佑都(インテル/イタリア)が放ったシュートのこぼれ球を押し込んでネットを揺らすが、オフサイドの判定でノーゴールとなった。結局この日は78分で途中交代となり、チャンスをものにできず不発。これにはともに先発出場した本田圭佑(ミラン/イタリア)も「ゴールを取りたそうでしたね」と岡崎の気持ちを代弁した。

 自ら祝砲を放つことはできなかったものの、日本代表史上5人目の偉業達成に岡崎自身も「100試合っていうのはなかなかいけない」と節目の記録に喜びを隠さない。さらに本田が「代表で100試合、そうそうできることじゃない」と称賛すると、ゲームキャプテンを譲った長谷部も「100っていう数字だけではなく、大事な場面でチームを救うゴールを何度も取ってきているので、非常に貢献度は高い」と数字以外の功績も評価した。ベンチに下がる際にはキャプテンマークを託したヴァイッド・ハリルホジッチ監督がオーバーアクションと言えるほどの拍手で岡崎を迎え入れ、両腕で強く抱き抱えて記録を称えた。

 しかし、自他ともに認める偉業も、ここまで走り続けてきた岡崎にとってはただの通過点でしかない。

「まだまだこれから自分は(代表で)続けていきたい。たくさんの大先輩の後ろ姿を見て自分もここまで来たので、そういう選手になりたい」

 これまで国際Aマッチ通算100試合出場を達成したのは、遠藤保仁(ガンバ大阪)、井原正巳(現アビスパ福岡監督)、川口能活(SC相模原)、中澤佑二(横浜F・マリノス)のわずか4人のみ。日本代表歴代の名選手と肩を並べてもなお、岡崎は「まだまだ貪欲に。29歳、これからも頑張ります」と前だけを向く。

 再渡英後、まず彼を待っているのはプレミアリーグでの挑戦だ。首位を走るレスターを前線でけん引する岡崎には、現地で熱狂を直に感じている吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)も「もっと称賛に値する選手。レスターでの活躍も素晴らしい」と賛辞を送る。

 名実とも日本代表史上に残る選手となった岡崎が、今度はレスターのユニフォームを身にまとってイングランドを、そして世界を驚かす。クラブ史上初のプレミアリーグ制覇へ──。日本が誇る名ストライカーが、プレミアの歴史に名を刻むべくピッチ狭しと走り続ける。

文=湊昂大

サッカーキング

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