【ライターコラムfromC大阪】プロ2年目の木本恭生 “ラッキーボーイ”から駆け上がる春に

3月30日(木)21時9分 サッカーキング

ルヴァンカップで得点し、喜ぶ木本恭生 ©J.LEAGUE PHOTOS

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 先週、J1は代表ウィークのため、お休みとなった。この間もJ2は試合が行われるため、セレッソ大阪としては、改めてJ1に復帰したことを実感する1週間でもあった。

 アウェイでUAE代表と、ホームでタイ代表と戦った今回のシリーズは、結果が求められるシビアな連戦でもあったが、C大阪に関わる者としては、「長谷部誠が離脱したボランチで山口蛍はどうなる? 誰と組む?」「トップ下はドルトムントで調子を取り戻してきた香川真司? 昨年のサウジアラビア戦で大きな存在感を示した清武弘嗣?いやいや、やっぱり共存でしょ!」など、いろいろと思いを巡らせる楽しみもあった。ただし、心置きなく気持ちを束の間、代表モードにすることができたのも、その前の1週間でルヴァンカップ、リーグ戦でともに勝利を挙げることができたから。そして、この2勝に大いに貢献したのが、プロ2年目の木本恭生だった。

 ルヴァンカップ・グループステージ第1節の横浜F・マリノス戦では先発して1得点1アシスト。そして、この試合での活躍が認められてベンチ入りしたJ1第4節のサガン鳥栖戦では、7分という早い時間帯での山下達也の負傷退場を受けてCBで緊急出場。守備だけではなく、決勝アシストでも勝利に貢献した。

 ルーキーイヤーの昨季もJ2デビュー戦となった第17節のV・ファーレン長崎戦で、後半アディショナルタイムに決勝点を決めている。こういった選手に対して、我々は「ラッキーボーイ」と呼びがちだ。先ごろ、日本中を沸かせたワールド・ベースボール・クラシックの日本代表でも、当初は正捕手とは考えられていなかった読売ジャイアンツの小林誠司選手が、いざ大会が開幕すると攻守に渡る大活躍で、ラッキーボーイ的な取り上げ方をされていた。

 ただし、選手の活躍を称えるこの言葉には“予想外の”というニュアンスも含まれている。木本に話を戻すと、昨季、彼は結局デビュー戦以降、J2では出番がなくシーズンを終えた。それゆえに今季は活躍を一過性で終わらせず、「年間を通してチームに貢献する」という強い意欲を持つ。山下は今週末に行われるJ1第5節の横浜FM戦も欠場が決定的。ユン・ジョンファン監督は「コンディションなら木本、経験値なら茂庭」とマテイ・ヨニッチの相棒を決めかねているようだが、前節の活躍を考えると、木本がCBの一角として先発する可能性も十分にある。

「先発で使ってもらえれば、J1では初めて。試合前から緊張すると思うけど、去年もJ1でプレーすることを意識して練習から取り組んできた」と話す木本。ラッキーボーイとは呼ばせない確かな実力を武器に、プロ2年目のこの春、一気に台頭してみせる。

文=小田尚史

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