カワサキのファクトリーチーム『KRT』が今年も鈴鹿8耐参戦。3名のSBKライダー擁し2連覇に挑む

2020年3月31日(火)13時30分 AUTOSPORT web

 3月31日、カワサキモータースジャパンは7月16〜19日に開催される『2019-2020 FIM世界耐久選手権(EWC)第4戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会』にKawasaki Racing Team Suzuka 8Hが参戦することを発表した。


 昨年の鈴鹿8耐にスーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦する現役ライダーのレオン・ハスラム、トプラク・ラズガットリオグル、ジョナサン・レイのトリオを擁して出場したカワサキ。


 決勝レースは常にトップ争いを繰り広げ、チェッカーまで残り2分を切ったところでトップを走行していたレイが転倒。この転倒により赤旗が掲示されレースが終了したが、赤旗掲示の1周前、216周目の順位が採用されて、Kawasaki Racing Team Suzuka 8Hが優勝を果たした。


 この勝利はカワサキにとっては1993年のスコット・ラッセル/アーロン・スライト組の優勝以来26年ぶり2度目の鈴鹿8耐制覇となった。そんな川崎重工のファクトリーレースチームである『Kawasaki Racing Team Suzuka 8H』が今年も鈴鹿8耐にエントリーし2連覇を目指して戦う。


 ライダーは、昨年エースライダーとして優勝に貢献し、SBKで前人未到の5連覇を達成しているジョナサン・レイ、2020年からレイのチームメイトとしてSBKに参戦中で鈴鹿8耐優勝経験もあるアレックス・ロウズ、SBK参戦中で経験豊富なチャビ・フォレズの3名だ。


 参戦マシンは鈴鹿8耐仕様のカワサキNinja ZX-10RRで、SBKのカワサキ・レーシングチーム・ワールドSBKでもチームマネージャーを務めているギム・ロダが監督に就任する。また、同チームは優先出場権をすでに獲得しているためトライアウトに出場せずエントリーが可能だ。

2019年の鈴鹿8耐で26年ぶり2度目の勝利を挙げたKawasaki Racing Team Suzuka 8H


 カワサキのエースライダーであるレイは「まずは今猛威をふるう新型コロナウイルスについて、世界中の皆さんの健康をお祈り致します。今は皆さんの安全が第一だが、エキサイティングなニュースもお届けできて嬉しく思っている。8耐は僕にとって大きなモチベーションであり、また参戦できることを大変喜ばしく思う。肉体的にも精神的にも非常にタフなレースだが、昨年に続き今年もまた勝ちたいと強く思っている。今年もチーム一丸となって連覇を目指すよ。8耐で皆さんに会えるのを楽しみにしている」とコメント。


 ヤマハで鈴鹿8耐優勝経験があり、今季からカワサキに加入したロウズは以下のように語る。


「新型コロナウイルスにより僕たちは深刻な事態に直面している。僕たちは一致団結しお互いを支え合い、家族や恋人をサポートし、この困難な状況を一緒に乗り越えていく必要があると考えている。他方で、8耐参戦という明るいニュースをお伝えできて嬉しく思う。昨年素晴らしい仕事をして勝利を収めたチームに加わって連覇に挑戦できることを楽しみにしている。鈴鹿をNinja ZX-10RRで走るのは初めてだが、日本のファンの応援を受けながら走るのは大変楽しみであり、その応援が力になると思っている。連覇に向けて全力を尽くすので、皆さん応援よろしくお願いします」


 カワサキ・プセッティレーシングからSBKに参戦しているフォレズは「新型コロナウイルスのために大変な状況が続いているが、一刻も早く日常を取り戻せるよう最善を尽くそう。8耐についてだが、昨年優勝した素晴らしいチームでジョナサン、アレックスと共に参戦できることを非常に嬉しく思っている。カワサキにとって連覇をかけた重要なレースだし、僕にとっても楽しみな挑戦だ。連覇に向けて皆さんの応援を心待ちにしているよ」という。


 昨年とは参戦ライダーが異なるが、カワサキのSBKライダー3名が挑戦する2020年の鈴鹿8耐。今年の鈴鹿8耐ではチェッカーを受け、カワサキ2連覇となるだろうか。

最終スティントを走るジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team Suzuka 8H)


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