ボッタス、メルセデスF1リザーブ職務の一環で旧型車テストに参加。バルセロナでマクラーレンMCL60を走らせる

2025年3月31日(月)18時15分 AUTOSPORT web


 メルセデスF1のリザーブドライバーを務めるバルテリ・ボッタスは、F1マシンのステアリングを握り、バルセロナ・カタロニア・サーキットで行われた旧型車でのテスト(TPC/Testing of Previous Cars)にマクラーレンから参加した。


 10回のグランプリウイナーであるボッタスは、メルセデスのリザーブドライバーとしての任務の一環で、TPCに参加。マクラーレンの2023年型マシン『MCL60』をドライブした。


 数カ月にわたりF1の厳しいレースから離れていたボッタスは、勘を取り戻してメルセデスのほとばしるパワーをふたたび感じるチャンスをつかむと同時に、ライバルチームであるマクラーレンに専門知識を提供した。


■メルセデスエンジンとの再会


 ボッタスにとって、この日はある種の再会の日だった。F1マシンの興奮だけでなく、ルイス・ハミルトンとともにメルセデスに在籍していた間に10回のグランプリ優勝を飾る推進力となった、メルセデスエンジンとの再会でもあったのだ。


「今日はメルセデスのパワーの下に戻ることができてよかった」と、ボッタスはソーシャルメディアに書いた。





 ボッタスは、2025年のメルセデスの正式なリザーブドライバーとして、2025年シーズンの全24レースに帯同する予定だ。そのため彼は、メルセデスエンジンを搭載するマクラーレン、ウイリアムズ、そして主たる雇用主のメルセデスという3チームいずれにとっても貴重な財産となるだろう。


 マクラーレンはメルセデスとリザーブドライバーを共有してきた歴史がある。以前はミック・シューマッハーがおり、2021年にはニック・デ・フリースとストフェル・バンドーンを両チームで起用することができた。


 現在、マクラーレンはコンストラクターズ選手権の最前線で戦っていることから、ボッタスのような経験豊富なドライバーを待機させておくことは非常に重要になるかもしれない。



2025年F1プレシーズンテスト メルセデスのリザーブドライバーを務めるバルテリ・ボッタス&トト・ウォルフ代表

■F1復帰に向けて


 ボッタスは、現在はリザーブドライバーだが、フルタイムのドライバーとしてグリッドに復帰する意欲を持ち続けていることから、2026年のシート確保に照準を合わせている。


 ボッタスが復帰するにあたって最も可能性の高い方法は、GMが支援するキャデラックの新チームに加入することだろう。同チームは2026年シーズンに、F1の11番目のチームとしてグリッドに加わる予定だ。キャデラックは経験豊富なドライバーの必要性を強調しており、ボッタスはセルジオ・ペレスや周冠宇といったドライバーたちと、垂涎の的であるポジションをめぐって直接争うことになる。


 差し当たりボッタスはメルセデスファミリーに留まり、マクラーレンでスキルを磨いて、今年訪れるかもしれないあらゆるチャンスに備えている。



キャデラックF1マシンのイメージ

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