佐々木朗希はぶっつけ本番で4・6に今季初先発か WBC後は実戦で調整登板せず

2023年3月31日(金)6時10分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 WBCで侍ジャパンの優勝に貢献したロッテの佐々木朗希が、帰国後に1度も実戦に登板せぬまま開幕ローテーション入りしてレギュラーシーズンに備える見込みとなった。

 3月28日に1軍に合流し、ZOZOマリンスタジアムでブルペン投球。2軍での調整登板は回避し、シーズン開幕前日の30日に福岡ペイペイドームで行われた全体練習でベンチ登録されるチームメートを相手にライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板した。報道などによると打者9人に対し47球を投げ、安打性の当たりは3本だったという。

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 31日からの開幕カードのソフトバンク3連戦では開幕投手の小島和哉のほか、種市篤暉、美馬学の3人が先発登板予定。佐々木は肩の状態などが問題なければ、次カードのホーム開幕戦となる日本ハム戦(ZOZOマリンスタジアム)での先発が有力で、ライブBPから中6日で臨む場合は4月6日の3戦目となる。

 佐々木の最後の実戦登板は3月20日(日本時間21日)に米フロリダ州のローンデポ・パークでWBCの準決勝として行われたメキシコ戦。その時は先発で3ランを浴びるなどして4回を3失点だった。それまではWBC公式球で調整していたものの、準決勝翌日からはNPB統一試合球に切り替えて練習したという。

 侍ジャパン組ではオリックスの山本由伸、中日の高橋宏斗らが2軍で調整登板したが、佐々木についてはWBCで投手コーチを務めたロッテの吉井理人監督が状態を目視で見極めたいとの思いがあったようだ。球界関係者も「WBC公式球からNPB統一試合球へはなじむのが早いと言われる。ロッテも念のために調整プログラムを用意して順応させていたようだ」と指摘した。

 ホーム開幕戦の3戦目は開幕ローテーションを組む上でも大きなポイントという。翌日の4月7日は試合がなく、開幕投手の小島は翌8日の楽天との2連戦の初戦に中7日で備えることになる。他の投手も中7日での調整で、佐々木も4月14日のオリックスとの3連戦(ZOZOマリン)の初戦に回る。新たに週末カードの頭を担うことになり、チームを勢いに乗せる存在になる可能性がある。

 昨季は4月10日のオリックス戦で28年ぶり、史上16人目の完全試合を達成するも、夏場に右手の指のまめがつぶれるなどして1か月近く戦線を離脱。年間の勝ち星も9勝どまりで規定投球回をクリアすることができなかった。

 ロッテは長らく「投高打低」のチームと言われてきたが、今春は一時は開幕投手に指名されていたエースの石川歩が上肢のコンディション不良で出遅れるなど、先発陣はややコマ不足の状況にある。ぶっつけ本番で佐々木を担ぎ出す背景もその辺りにありそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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