イチローの溢れる野球愛に注目 米紙が選ぶ「野球への永遠の愛を誓った6人」

3月31日(金)16時17分 フルカウント

現役26年目の今年も「キャンプ初日はナーバスになります」

 マーリンズのイチロー外野手は4月3日(日本時間4日)の敵地ナショナルズ戦でメジャー17年目のシーズンをスタートさせる。米有力紙「ニューヨーク・タイムズ」では、野球への永遠の愛を誓ったというレジェンド6人を「野球が永遠になった時」と題した記事で特集。メジャー現役最年長の背番号51も筆頭で登場している。

「ザ・ヒッター」という異名を冠されたイチローは、レジェンド特集の筆頭に登場する。日米通算26年目の今季開幕時点で、日本では1278安打、アメリカで3030安打、合計4308安打という更新中の大記録を紹介し、冒頭でイチローの打撃哲学に迫っている。

 一般に、野球は“失敗のスポーツ”とも言われている。特に、打者は3割を打てば好打者と称賛されるが、他業種に置き換えてみた時、3割しか結果が出せない人が高評価されることはまずない。記事でも指摘する通り、イチローは日米通算25年のキャリアで平均打率.324をマークしているが、「ちょうど9000打席で無安打だった」。いかにして成功する確率を高めていくのかーー。イチローは通訳を介して、こう語ったという。

「進化しようとすること、改善点を見つけること。それは何度も何度も繰り返される日常の作業なんです。今でも、今年ですら、キャンプ初日はナーバスになります。オープン戦初戦でもナーバスになりました。開幕戦でもナーバスになるでしょう。大丈夫と思えるような感覚にはなれません。毎回あの新鮮な気持ちはやってくるのです」

 43歳になっても新鮮な気持ちで野球と向き合うイチローの姿勢は、マーリンズを率いるマッティングリー監督にデレク・ジーター元内野手との共通点を感じさせるという。2014年に引退するまでヤンキース一筋で過ごしたジーター氏も「キャリアの始まりから終わりまで一貫して、自分自身と真っ直ぐ向き合っていた」そうだ。

通算7度の殿堂訪問「そこにいるだけで気持ちがいいんです」

 さらに、イチローには幼少時から貫いてきた流儀があるという。プロ野球選手になることを夢見た子供の頃に、夢を実現するには「野球で必要なすべてのスキルで優秀でなければいけない」と考え、「送球、守備、打撃、走塁」の全てでスキルアップを目指した。何か1つに偏るのではなく、必要なもの全てを磨くという姿勢は、今も変わらないそうだ。

 イチローはこの変わらぬアプローチを続け、昨季メジャー30人目となる3000本安打の偉業を達成。現役引退後には有資格1年目でメジャー殿堂入りが確実視されている。カナダとの国境に程近いニューヨーク州クーパーズタウンにあるメジャー殿堂に7度も足を運んでいるが、頻繁な訪問について「理由があるわけではないのです。この人やあの人が見たいというものでもない。そこにいるだけで気持ちがいいんです」と話したそうだ。

 野球に深い愛情を注ぐイチローは、メジャーの伝統に身を浸し、先人たちの歴史に触れることが、心からの楽しみだという。そんな求道者・イチローが今季目指すのは、他でもない、まだ経験のないワールドシリーズの舞台だ。

 今回の特集では、イチローの他にも、ドジャースのスペイン語放送アナウンサーとして59年目を迎えるエクアドル出身のハイメ・ハリン氏、メジャーコーチとして34年目を迎えるダイヤモンドバックスコーチのデイブ・マッケイ氏、591本塁打を記録しているエンゼルスのアルバート・プホルス内野手、現役17年目を迎えるヤンキースのCC・サバシア投手、メジャー40年目を迎える名物審判ジョー・ウェスト氏が紹介されている。

フルカウント

「イチロー」をもっと詳しく

「イチロー」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ