重くのしかかった直接対決の“借金” 王座奪還へ、ソフトBのキーマンは?

3月31日(金)14時25分 フルカウント

昨季は日本ハムに最大11.5ゲーム差を逆転される屈辱

 福岡ソフトバンクの2017年シーズンは、3月31日に本拠地ヤフオクドームでの千葉ロッテ戦で開幕する。昨季は北海道日本ハムに最大11.5ゲーム差を逆転され、パ・リーグ優勝を逃してしまった。「2016 日本通運 クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージでも北海道日本ハムに敗れ、3連覇という大きな目標は果たせず。味わった悔しさはまたひとしおだろう。

 ここでは福岡ソフトバンクが昨季の雪辱を果たし、王座奪還を目指すうえで、重要な役割を果たすであろうキーマンについて考えていきたい。

 昨季の福岡ソフトバンクの成績を振り返ってみると、チーム防御率は3.09で、北海道日本ハムに次ぐリーグ2位。チーム打率は.261とリーグ3位で、失策数はリーグ最少。主力である柳田が最高出塁率、和田が最多勝、最高勝率、サファテが最多セーブのタイトルを獲得しており、柳田と千賀はそれぞれパ・リーグの打率・防御率5傑にも名を連ねた。「巨大戦力」と呼ばれるだけの層の厚さを誇っているのは確かだ。

 それでも北海道日本ハムの猛追を振り切れず、大逆転優勝を許してしまったのは、直接対決における借金が重くのしかかったからだろう。福岡ソフトバンクは、北海道日本ハムを除く11球団からは負け越しを逃れているにも関わらず、北海道日本ハムとの対戦成績は9勝15敗1分。天王山と呼ばれた試合でなかなか勝ちを拾えず、シーズン終盤に順位をひっくり返される隙を作った。

 福岡ソフトバンク打線が挙げた打点・得点はリーグトップの数字をマークしているため、2015年のオフに退団した大砲・李大浩の穴だけが敗因ではないだろう。チームの中でも、昨季の結果は単純な戦力不足が原因ではないという結論に至ったと見られ、今オフにおけるチームの方針は、「現有戦力を強化する」ことだった。

新助っ人もキーマンの一人に

 その現有戦力として、福岡ソフトバンクが王座奪還を果たすための鍵を握るのは、やはり、打線の軸となる柳田だろう。2015年にはトリプルスリーを達成してチームの日本一に貢献。不振に陥ったと言われる昨季でさえタイトルを獲得し、打率は.306を記録。一流の成績を残したことは間違いないが、厳しいマークや度重なる怪我に悩まされ、本来のポテンシャルを発揮できたとは言い難いシーズンだったことも否定はできない。

 走・攻・守の三拍子が揃った柳田は、4番打者のようなホームランバッターとは異なる方向から打線を支えなければならない。28歳という年齢や、プロ7年目というキャリアからも、多くの役割が求められるだろう。そんな中でも、昨季を上回る成績を残すことができれば、リーグ屈指の安定感を備える福岡ソフトバンク打線が、より盤石なものになる。

 そして「キーマン」の2人目は、新外国人選手のデスパイネである。昨季は千葉ロッテで134試合出場、496打数139安打24本塁打92打点、打率.280の成績を残し、大砲不在のチームの勝利に幾度となく貢献した。チームへの献身的な姿勢も折り紙付きであり、福岡ソフトバンクが望む主軸の役割をデスパイネが果たせば、打線は昨季にも増して破壊力のあるものになるはずだ。

 オフに福岡ソフトバンクが補強したのは、ドラフトで獲得したルーキーを除けば、前ダイヤモンドバックスのジェンセンと、デスパイネのみ。残念ながら、ジェンセンはオープン戦で結果を残せず、2軍で開幕を迎える。デスパイネの調子も、オープン戦の6打席では計りようがない。

 しかし、オープン戦打率.370をマークした中村晃をはじめ、2本の本塁打を放った上林や、防御率1.69をマークした東浜、12球団屈指の安定感を誇る救援陣など、シーズンに向けた現有戦力の調整は順調のようだ。

 巨大戦力を有しながらも、わずかな綻びで頂点を逸してしまうのなら、その少しの隙さえも潰してしまうほかにない。新戦力と現有戦力をうまく噛み合わせながら、圧倒的かつ緻密な野球を展開し、福岡ソフトバンクがもう一度、パ・リーグ制覇に向けて突き進む。

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

「パ・リーグ インサイト」編集部 ●文

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