前WBCバンタム級王者・井上拓真「堤にリベンジし王者返り咲く」
2025年3月31日（月）17時43分 スポーツニッポン
ボクシング2024年度年間優秀選手表彰式が31日、都内の東京ドームホテルで行われた。
優秀選手賞を受賞した前WBA世界バンタム級王者の井上拓真（29＝大橋）は王者返り咲きとリベンジを誓った。
井上拓は昨年10月に堤聖也（29＝角海老宝石）に判定で敗れ、王座陥落。その後、父の真吾トレーナーらに相談し「何かここで辞めるのだったら、もう1度頑張って、そこでダメだったらと。自分自身もやりきれたかといえばやりきれていない。まだまだ伸びしろもあるし。多分、辞めていたら悔いが残る。ここから悔いなくやっていこうかなと思いました」と1カ月考えて、現役続行を決断した。
今後の目標は堤との再戦を熱望。「もちろん。そこをしっかりとやっていきたいというのが今の気持ち」と言い切る。2月には、堤が元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾（29＝志成）と引き分けて初防衛に成功。しっかり見ており「めちゃくちゃいい試合で刺激ももらいました。戦う前に比嘉にはポロッと“俺が自分でリベンジしたい”と言った。そうしたら“応援してくれよ”と言われましたけど。比嘉には申し訳ないけれど自分でリベンジしたいので思い通りという感じ」と自身の望み通りの展開に苦笑いした。
表彰式では殊勲賞の堤と久しぶりに再会。井上拓は「目標は世界王座に返り咲くこと。そこに集中していきたい。悔しい思いもしたし、それを今年は悔しい気持ちをぶつけて、今年はより良い試合をしていきたい」と前を向いていた。
