【オリックス】森友哉が開幕戦で示した「覚悟」古巣で強烈な「お礼返し」の裏にあったもの
2023年4月1日(土)12時42分 ココカラネクスト

(C)Getty Images
昨年度覇者のオリックスは31日に行われた開幕の西武戦(ベルーナドーム)に延長戦の末3−2と勝利。オフにFAで西武からオリックスに移籍した森友哉が開幕戦から存在感を示した。
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ドラマは9回二死で待っていた。松井監督が2−1とセーブシチュエーションで迎えた9回のマウンドに送り出したのはルーキーの青山美夏人だった。オープン戦でも好調をキープし、強心臓ルーキーに大事な場面を託したが、強打の捕手として知られる森に初球のスプリットを捉えられ、右翼席に運ばれた。勝利を確信していた左翼席の西武ファンは静まり返り、右翼席のオリックスファンからは歓喜の声がうずまくカオスな状況となった。
終盤で同点に追いついたオリックスは延長10回に飛び出した宗佑磨のアーチで決着をつけた。昨年まで本拠地として戦ったベルーナドームでヒーローインタビューを受けたのは森だった。
開幕戦に向けては「不安と楽しみが両方ある思いで挑みました」と森。インタビューでは宗の決勝ホームランをたたえることも忘れずに、今季から声だし応援が可能となったことでオリックスファンの声援に関しても「むちゃくちゃ頼もしいです」と感謝の姿勢を示した。
守ってはオリックスの「隠し玉」ともいわれる山下舜平大をしっかりリード、6回途中4安打1失点と西武打線を封じ込めた。開幕カードでいきなり古巣の西武とぶつかった。打席では一部からブーイングも飛び交うなど、戦いにくさもあったことは予想されるが、「それだけ応援してもらっていたということ」と前向きに受け止めた。
捕手としてより成長したいと中嶋聡監督率いるオリックスに移籍の道を選んだ。強打の捕手は健在、日本一連覇を狙うオリックスに頼もしいピースがまた一枚加わったようだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]