スーパー耐久シリーズの2024年年間エントリーリスト発表。9クラス67台が名を連ねる

　4月2日、ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONEを運営するスーパー耐久機構（S.T.O）は、2024年の年間エントリーリストを発表した。今シーズンも非常にバラエティ豊かなラインアップが揃い、9クラス67台ものエントリーが集まっている。

　ST-X、ST-Z、ST-TCRといったカスタマーレーシングカーのクラス、市販車改造のST-1〜5、そしてスーパー耐久が認めた開発車両が参加できるST-Qクラスと、合計9クラスが参加できるスーパー耐久シリーズ。ジェントルマンドライバーとプロが組み、楽しみながら勝利を目指しレースを戦うことができる側面、さらにST-Qクラスを中心に日本の自動車産業、モータースポーツマーケットの発展に寄与していくことを目指す側面とさまざまな面をもち、近年非常に多くの関心とエントリーを集めているが、今季は昨年を上回る67台が年間エントリーリストに名を連ねた。ただし、全車が全戦に参加するわけではない。

　年間エントリーリストを見てみると、まずGT3カーで争われるST-Xは前年から減り6台がエントリーした。2023年チャンピオンの中升 ROOKIE Racingはじめ、TKRI、aprは昨年に続き参戦するが、3台はTBNとなっている。

　近年激戦区のひとつとなっているGT4のST-Zクラスは、14台と昨年を上回るエントリーを集めた。ポルシェ、アウディ、メルセデスといったドイツ車とトヨタ、ニッサンの国産GT4カーが競り合うクラスはドライバーの顔ぶれも含めて非常に期待が高まるところだ。またST-TCRは昨年を上回る3台がエントリー。シビック・タイプRが2台ともにFL5型となるのは楽しみなところ。一方で、ST-1クラスはKsフロンティア KTMカーズの1台のみとなった。

　台数が8台と今季はかなり接戦になりそうなのがST-2クラス。ホンダ・シビック・タイプRが4台に増え、歴戦の猛者であるランサー・エボリューションX、そしてGRヤリスと争うことになる。シビック・タイプR勢は昨年王者のHonda R&D Challengeはもちろん、復帰する名門TEAM SPOONや2023年のST-5王者の日本自動車大学校など、楽しみな顔ぶれがそろう。ST-3は今季OKABEJIDOSHA motorsportとTRACYSPORTS with DELTAの2チームの争いとなるが、こちらも毎戦熾烈な戦いとなっており、今季も続きそうだ。

　そしてST-4クラスは1チームST-Qクラスに移ったことで7台となり、6台のGR86と1台のロードスターの争いとなったが、今シーズンもハイレベルな戦いが展開されそう。人気のST-5クラスも16台が名を連ねており、こちらも見ごたえあるレースが観られそうだ。

　2021年に創設されたST-Qクラスは、今季は8台が年間エントリーリストに記載された。MAZDA SPIRIT RACING、ORC ROOKIE Racing、Team SDA Engineering、Team HRC、NISMOという2023年も参戦した顔ぶれに加え、TOYOTA GAZOO Racingからも発表されたとおりGR team SPIRITが参戦する。今季も毎戦さまざまなトピックがありそうなクラスだろう。

　今季のスーパー耐久シリーズは4月20〜21日に宮城県のスポーツランドSUGOで開幕する。

2024年スーパー耐久シリーズ
年間エントリーリスト（4/2）

ST-X

ST-Z

ST-TCR

ST-Q

ST-1

ST-2

ST-3

ST-4

ST-5

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