香川、ブレーメン戦は“先発皆勤”のホーム。2シャドー熟成へ90分を与えられるか

4月2日(土)9時32分 フットボールチャンネル

得点源を欠きそうなブレーメン

 今季では最後の代表ウィークが明けて、ブンデスリーガも残すところ7試合となった。2016年4月2日のブンデスリーガ第28節、ボルシア・ドルトムントはホームにブレーメンを迎える。

 3位のヘルタ・ベルリンとの勝ち点差を16とし、2位の座を揺るぎないものとしているドルトムントに対して、14位のブレーメンは残留争いの真っ只中にある。降格圏の17位フランクフルトとの勝ち点差は、たったの1だ。

 それでも17位で折り返した前半戦の終了時に比べて、ブレーメンは少しずつ調子を上げてきた。昨秋に契約を結んだ成果分析担当のアクセル・デルフース氏によって、チーム全体のコンディションは上向いている。

 例えば3月31日付の『キッカー』誌のデータによれば、チーム1試合あたりの平均走行距離は、前半戦の113.11キロから後半戦では114.36キロと、わずかではあるが数字を伸ばしてきている。また、FWのペルー代表クラウディオ・ピサーロは、前半戦は17試合で2だったゴール数を、後半戦は10試合で10得点と飛躍的に伸ばした。

 しかし得点源のピサーロは、3月30日の南米予選ウルグアイ戦で背中を痛めて、ドルトムント戦の出場は疑わしい状況だ。また今冬にチェルシーからレンタル加入してフル出場を続けてきたCBのセネガル代表パピー・ジロボジは、前節マインツ戦でのデ・ブラシスに対する侮辱行為によって、3試合の出場停止処分となった。

 このように攻守において少し不安定な状態であること、また素直に順位差を考えれば、ドルトムントにとってブレーメンは、さほど難しい相手ではないと言えそうだ。

バイタルエリアで決定的な仕事が求められる香川

 31日付の『キッカー』誌は、ドルトムントの先発予想を次のとおりとする。

【GK】ビュルキ、【DF】ピシュチェク、ソクラティス、フンメルス、シュメルツァー、【MF】バイグル、カストロ、香川真司、【FW】ムヒタリヤン、ロイス、オーバメヤン。

 『キッカー』誌が先発と予想したとおり、ブレーメン戦で香川は、先発となるのではないだろうか。日本代表から合流したばかりだが、次の試合のヨーロッパリーグ、7日のリバプール戦まで中4日ある。日程的な難しさはない。

 また後半戦で香川は、バイエルン戦を除けば、リーグ戦ではホームの全試合で先発出場を果たしている。ブレーメンに対しては、バイエルン戦のように戦術的に特化する必要がないことを考えても、香川が先発したとして何らおかしくはない。

 先発となれば、後半戦のこれまでと同様に、ツー・シャドウの一角として、バイタルエリアで何か決定的な仕事が求められるだろう。そこで監督トーマス・トゥヘルは、ブレーメン戦では香川に90分間の時間を与えてみても良いのではないだろうか。

新たに取り組む2シャドー熟成のためにも…

 香川は、後半戦に入って前半戦とは変わったチーム状況の中でも、改めて自分のプレーをどのように表現するのか、練習から意識的に取り組んでいる。

 しかし、試合という実践の場でプレーする時間がどうしても少ない。実践の時間が増えれば、チームの中で技術をどのように活かすのかといった、自分自身のプレースタイルをより「整理」出来てくるところもあるだろう。

 もちろん試合での出場時間を十分に得ることが出来ていないのは、トゥヘルの要求に対して十分に応えることが出来ていないからなのだが、試合開始時は堅く閉ざされたバイタルエリアも、時間が経つにつれてスペースが広がってくる。90分間出場したマインツ戦では、香川は73分にゴールを決めた。トゥヘルとしても、90分のトータルで見て、分かるところもあるはずである。

 もちろん監督という立場からすれば、BVBのチーム全体としての進歩を考えなければならないので、特定の個人を優先することは難しい。しかし、他でもないトゥヘルが、チームの進化のために後半戦に入ってツー・シャドウに意識的に取り組んでいる。その完成度をいっそう高めるためにも、香川にもう少し時間を与えてみても良いはずだ。

 既に2位の座=来季のチャンピオンズリーグ出場権を確固たるものとして、残留争いをする格下のブレーメンが相手であれば、なおのことである。

(文:本田千尋)

【了】

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