突飛な発言も“ムネリン流本音” 語録から見る、川崎宗則が愛される理由

4月2日(日)9時19分 フルカウント

「今年は野良犬に」「10割、500盗塁、100HR」…語録の裏に秘められた川崎のプロ意識

 6年ぶりにホークスに帰ってきた川崎宗則が1日の記者会見でムネリン節を炸裂させた。そんなベテラン内野手に、同席した工藤監督も「野球の力はもちろん、誰からも愛されるキャラクターが素敵」と評した。

 ここでホークス在籍時、中心選手として活躍し始めた2008年以降の発言から、ムネリンらしい言葉をピックアップしてみよう。

〇2008年

前年オフに「来年は野良犬になる」発言したことについて

「そう、今年は野良犬になります。野良犬には休みなんかない。自分が生きていくためにはその日その日の餌を自分の力で見つけていくしかないんです。そんな野良犬の生きる強さとか、生きるためのがむしゃらさを身につけたいと思っています」

川崎自身が感じるホークスらしさ

「自分の力を信じて、誰にも負けない自分の形を作っていくこと。先輩の真似も必要だけど、自分の色を出して勝負すること。それは相手が誰であろうと必ずそれに打ち勝って試合に出るんだという強い気持ちですね。それをホークスの先輩たちから教えてもらいましたし、後輩たちにも伝えていきたいと思っています。だからこそボクは先輩たちにも負けたくないし、絶対に勝ちます。そしてファンにいいプレーを見せるために試合に出続けます」

「ポスト川崎」は「意識していない」

〇2009年

プロ10年目の開幕前

「プロに入って1年目から『少しでも(野球が)うまくなりたい』という気持ちだけでやっています。それはこれからも変わらないですね。プロで丸10年やってこれたことについても特別な意識はありません。今の若い選手について、周りは『ポスト川崎』という言い方をされていますが、それについてもボク自身はほとんど意識してないですね。

 いつでも自分のことで精一杯なので(笑)。むしろ、10歳も下の選手と話をするのはすごく楽しいですよ。10歳違うとボクとは違った野球観をもっていたりするので、かえって勉強になることがありますよ」

〇2010年

シーズンでの具体的な目標について

「毎年言っていることですが、個人的には打率10割、盗塁500個、ホームラン100本。それができればチームも間違いなく優勝するでしょう。それくらいの気持ちで毎年やっています」

突拍子もない発言も“川崎流の本音”、「常にファンのために100%のプレーを」

〇2011年

シーズン開幕に向けてファンに約束できること

「日本一を目指してホークス号の舵取りをしていくのは監督ですから、ボクはその監督の舵取りを信じて100%のプレーを見せるだけですね。約束できることってないですよ。だって、野球って何が起こるかわからないですから。もしあるとすれば、結果がどうあれ、ボクはお客さんに毎日最高のプレーを見せていくということ。それだけは約束できます」

 取材者の意表を突く返答、あまりにも突飛な目標数字。川崎は、それを大きな瞳を輝かせながら、決して視線をそらすことなく、時にはにこやかに、時には真剣に語りかけてくる。

 最初は「どこまで本音なのかわからない」と感じたが、やがて「これが川崎流の本音なのだ」と納得するようになった。一貫するのは「常にファンのために100%のプレーを」というプロとしての姿勢だ。アメリカでファンに絶大な人気を誇ったのも、そんな姿勢を貫き通しているからだろう。再び福岡に戻っても、きっとそのプロ意識は変わらないはずだ。

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

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