「2軍行きでホッとした顔で帰っていく・・・」吉井理人氏が語るコーチングのむずかしさ
2023年4月3日(月)6時0分 ココカラネクスト

(C)Getty Images
今季から千葉ロッテマリーンズの監督に就任した吉井理人氏。
これまで大谷翔平投手、佐々木朗希投手ら名だたる投手たちを育て、世界一に輝いた侍ジャパンの投手コーチも務めた吉井氏は昨年出演した古田敦也氏のYouTubeチャンネル「フルタの方程式」の中で、自身のコーチングについて持論を語っている。
【関連記事】【巨人】早くもスタメン落ちが話題 オコエ瑠偉の「試練」
選手にとって、自身のパフォーマンスの発揮には、モチベーション向上は必要な要素の一つ。
かつて自身もヤクルトの監督を務めた経験のある古田氏は、「プロの世界って、意外とちょっと打たれたら裏でガックリしたり、『通用しないんだ』という選手が多くて。そこを引き上げないといけない選手もいるから、そういったむずかしさはある」と、選手への向き合い方に言及。
一方、吉井氏は、コーチ時代に選手と接する中で、モチベーション面で驚いたことがあるという。それが、2軍行きを通達した際の選手の反応だ。
「2軍行きを通達した際に、ホッとした顔で帰って行く奴がいて。こんな奴がいるんだと。プレッシャーに耐えられないんでしょうね。自分が選手だった時代は、『お前覚えておけよ!』くらいの勢いでしたから」と自身の現役時代を振り返りつつ、現在の選手たちの精神面について言及する場面があった。
一方、今や指導者となって選手の成長のため、指導やサポートをする立場だからこそ、成績がふるわない事は、選手と同じくらい悔しいものだろう。
吉井氏は、この通達がコーチの中で1番嫌だった仕事とも明かすほど。
加えて、
「コーチは選手との信頼関係が大事。アドバイスをする時も、選手が『この人は評価をする人』って思ってしまうと、本当のことを言わなくなる。そこをみせないように接するのが大変ですね」
と、コーチの立場においての選手とのコミュニケーションのとりかたについては、慎重に接していたと語った。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]