就任1年目で“躍進” 中日・小笠原2軍監督が激白、選手にかけ続ける言葉とは

4月3日(月)10時43分 フルカウント

昨季は2軍監督就任1年目で“2位躍進”、「負けていい試合はない」

 昨シーズン、19年ぶりのセ・リーグ最下位に終わった中日。しかし、ファームでは若手が成長し、ウエスタン・リーグではソフトバンクに次ぐ2位と健闘。12年から3年連続最下位、15年は4位という低迷期から脱出した。その要因とは何だったのか。現役時代に日本ハム、巨人、中日で活躍後、15年限りで引退して指揮官に就任し、いきなり上位争いを演じた小笠原道大2軍監督に1年目を振り返ってもらい、すでに開幕した2年目シーズンの意気込みなどを聞いた。

 2軍監督就任1年目からソフトバンクに次いでウエスタン・リーグ2位という結果を残した指揮官。しかし、手応えは感じていないと話す。

「1年で終わりではないので、手ごたえは無いですね。選手たちも先まで考えてやっています。監督として、自分の手ごたえではなく、彼らにどれだけ成長してもらえるか。それを大事に考えています」

 一昨年のシーズンはファームの勝率が.423だったが、昨シーズンは.587と大きく上がった。選手に伝えているのは「勝負にこだわれ。負けていい試合はない」ということだ。

「1年経って浸透してきている気はします。『少しずつ変わってきたかな』という感じはしていますね」

「上に行けば行くほど、やることはたくさん出てくる」

 1軍に上がっても、成績が良くなければ試合に出られない。1軍で勝負しなくてはいけない選手たちには『しっかりやっていきなさい』と声をかけ続けている。

「1軍で試合に出られても、上手くいかなければ、ずっと出られるわけではありません。年齢を考えても1軍で勝負しなくてはいけない、20代半ばの選手たちも多くいます。勝ち負け、ポジション争い、精神面でも『弱い自分に勝てるかどうか』。トータルでこだわっていけと伝えています」

 昨シーズン、ウエスタン・リーグで好成績を残したが、チームの底上げにつながっているという実感は、現時点ではないという。

「シーズンもまだ始まっていないので、わかりませんね。ただ、今年のキャンプで、今までファームだった選手が1軍にいました。オープン戦でも1軍に残った。アピールして、しがみついた。これは、ほかの選手たちの刺激になっていると思います」

 現役時代は黙々と練習を繰り返していたことで知られる小笠原2軍監督。今でも「根気が一番必要」と考えている。

「『これでいいんだ』と自分で判断しがちですが、そこで判断してはいけないと思っています。上に行けば行くほど、やることはたくさん出てくる。常に何かを求めて、継続してやっていなくてはいけないと思います」

 現役時代は内野手として活躍。監督になれば投手の指導も必要になるが、信頼できるピッチングコーチがいるため、困ったことはないと話す。

「コーチとは毎日コミュニケーションを取っています。先々のスケジュールまで、いつも提案してもらっています。1軍のピッチャーが調整のために落ちてくる時もありますが、ピッチャー出身の専門家に任せています。それでも、最終決定はこちらが下しますので、コミュニケーションを取っていく中で、物事を動かしています」

「『それでもいつか』という思いを常に持ち続けてほしい」

 森繁和新監督の元、今シーズンからコーチ陣も刷新され、1軍打撃コーチには指導に定評のある土井正博氏が就任。土井氏が2014年10月から中日で特別コーチや特別臨時コーチを務めていた経験もあり、とても心強いという。森新監督からも信頼を寄せられている。

「森監督には『好きにやってくれ』と任せてもらっています。選手の入れ替えや『下で試合に出してくれ』という話は、1軍のコーチから下りてきますし、困ったことはないですね」

 昨シーズン、祖父江大輔投手がウエスタン・リーグ最多タイの11セーブを記録し、三ツ間卓也投手は育成から支配下登録になった。「しっかりやれば結果が伴うということを、ほかの選手にもわかってもらえれば」と期待を込める。

「祖父江はしっかりやっていれば抑える力はあります。昨シーズンは途中から1軍に上がり、残っています。三ツ間も育成で入団し、今は1軍にいます。これは、ほかの育成の選手の励みになりますね。自分にもチャンスがあるということを理解して、1日1日を過ごし、支配下になろうという気持ちで頑張ってもらいたいですね」

 小笠原2軍監督は「自分の持っているものをアピールして『それでもいつか』という思いを常に持ち続けてほしい。人数の限界があるから無理なのですが、みんなが1軍で経験し、チャンスを掴んでほしい。誰とかではなく、全員に期待しています」と話す。1軍が最下位から巻き返すには、チャンスを掴む新戦力の台頭が不可欠だ。

篠崎有理枝●文 text by Yurie Shinozaki

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