チェルシーがトゥヘル体制で初黒星、WBAに5失点大敗…T・シウヴァの“8年ぶり”退場響く

2021年4月3日(土)22時26分 サッカーキング

チェルシーがトゥヘル体制で初黒星 [写真]=Getty Images

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 プレミアリーグ第30節が3日に行われ、4位チェルシーと19位ウェスト・ブロムウィッチ(WBA)が対戦した。

 試合が動いたのは27分、ホームのチェルシーが先制する。ゴールから約25メートル離れた位置でフリーキックを獲得すると、マルコス・アロンソがキッカーを担当。左足から離れた強力な一撃は右のポストに弾かれたが、クリスティアン・プリシッチがこぼれ球に素早く反応して押し込んだ。

 するとチェルシーは29分、チアゴ・シウヴァがやや厳しいジャッジでこの試合2枚目のイエローカードを提示されて退場する。試合の大半を数的不利で戦うことになったチェルシーは33分、アンドレアス・クリステンセンをハキム・ツィエクに代えて投入した。なお、T・シウヴァはこれまでに欧州でのクラブキャリアにおいて通算456試合に出場しているが、退場はパリ・サンジェルマン在籍時代の2013年5月以来、2度目の出来事となる。

 数的有利となったWBAは、37分にアクシデントが発生。24分に負傷したダラ・オシェイとの交代で投入されたブラニスラフ・イヴァノヴィッチが右足のハムストリングを痛めてしまい、カラム・ロビンソンとの交代を余儀なくされた。前半に2枚の交代枠を使うことになった。

 すると、WBAは前半終了間際に試合をひっくり返す。前半アディショナルタイム2分、GKサム・ジョンストンが供給したロングフィードに抜け出したマテウス・ペレイラは、ループ気味のシュートで飛び出してきた相手GKの頭上を通した。さらに前半アディショナルタイム4分、右から中央に切り込んだM・ペレイラはキックモーションで相手を揺さぶり、わずかに生まれたコースを正確に通してゴール右下に流し込んだ。チェルシーは2月20日のサウサンプトン戦でMF南野拓実に決められたゴール以来、公式戦8試合ぶりの失点となった。

 ビハインドで折り返したチェルシーは54分、M・アロンソが右足で放ったボレーシュートが左のポストに直撃。55分には左斜め45度の位置で獲得したフリーキックをメイソン・マウントが直接狙ったが、ゴール左下隅を狙った鋭い一撃はわずかに枠の外。58分にはドリブルで運んだマテオ・コヴァチッチがペナルティエリアの手前から右足を振り抜いたが、これも枠の上に外れる。

 63分、WBAがリードを広げる。流れるようなパスワークで中盤から右サイドの深い位置までボールを運ぶと、ダーネル・ファーロングはマイナス方向に浮き球で折り返す。飛び込んだロビンソンはダイレクトで合わせ、豪快にゴール右上隅に突き刺した。さらに68分、WBAがカウンターから4点目をゲット。コーナーキックの守備から速攻に転じると、最後はM・ペレイラの折り返しをエムバイェ・ディアニェが押し込んだ。

 チェルシーは71分に1点を返す。左サイドで抜け出したM・アロンソがグラウンダーで折り返すと、受けたティモ・ヴェルナーはシュートではなくマウントへのラストパスを選択。マウントはしっかりと押し込んだ。しかし後半アディショナルタイム1分、M・ペレイラのスルーパスに抜け出したロビンソンがネットを揺らし、WBAがダメ押しの5点目を奪った。

 試合はこのまま終了。チェルシーはリーグ戦12試合ぶりの黒星となり、トーマス・トゥヘル監督は就任から15試合目にして初の公式戦敗北となった。WBAは4試合ぶりの白星で今季4勝目となり、残留圏の17位ニューカッスルとの勝ち点差を暫定的に「7」に縮めた。

 次節、チェルシーはチャンピオンズリーグのポルト戦を挟んで、10日にアウェイでクリスタル・パレスと対戦。WBAは12日に南野が所属するサウサンプトンとホームで対戦する。

【スコア】
チェルシー 2−5 ウェスト・ブロムウィッチ

【得点者】
1−0 27分 クリスティアン・プリシッチ(チェルシー)
1−1 45+2分 マテウス・ペレイラ(WBA)
1−2 45+4分 マテウス・ペレイラ(WBA)
1−3 63分 カラム・ロビンソン(WBA)
1−4 68分 エムバイェ・ディアニェ(WBA)
2−4 71分 メイソン・マウント(チェルシー)
2−5 90+1分 カラム・ロビンソン(WBA)

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