アヤックス、新CEOがインサイダー取引により解任へ「このような法律違反を容認することはできない」

2024年4月3日(水)7時6分 サッカーキング

アレックス・クロースCEOを解任する意向を示したアヤックス [写真]=Getty Images

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 エールディヴィジのアヤックスは、クラブの最高経営責任者(CEO)であるアレックス・クロース氏を解任する意向を発表した。2日、クラブ公式サイトが伝えている。

 昨年8月1日に退任したエドウィン・ファン・デル・サール前CEOの後を継ぐ形で、今年の3月から正式に現役職としての業務を開始したクロース氏。今回の声明によると、同氏は就任予定発表が行われた昨年8月2日の1週間前にクラブの株式1万7000株以上を購入した模様であり、一連の行為がインサイダー取引に該当する可能性が高いと判明したという。

 インサイダー取引とは、組織の内部情報に接する立場にある人物が、会社の重要な内部情報を知り、情報が公表される前に会社の株式などを売買する犯罪行為だ。監査役会会長のミヒャエル・ファン・プラーク理事長は、「今、アヤックスでこのようなことが起きているのは、クラブにとっても、クラブを大切に思うすべての人にとっても非常に不愉快なことだ」コメントを発表。「アレックス・クロースの行動は、私たちがアヤックスで掲げているものとは相容れない」と厳しい言葉で同氏を非難した。

 また、「上場企業は、特にCEOが関与している場合、このような法律違反を容認することはできない。慎重に検討した結果、監査役会はアヤックスの取締役としてのアレックスの地位は維持できないと結論づけた」と述べながら解任する意向を表明。クロース氏が停職期間中は同僚の取締役が業務を引き継ぎ、近日中に行われる臨時株主総会を経て、正式に解任の決定が下される見込みであるようだ。

 なお、オランダ紙『De Telegraaf』はクロース氏のコメントを掲載。2022年4月から2023年7月まで段階的に株式を購入していたことを認めたものの、CEOへの就任が確定した時点で「誤解を避けるため」購入を中止したと説明している。

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