県8強の幸福の科学学園野球部 夢は甲子園で校歌を歌うこと

4月3日(金)16時0分 NEWSポストセブン

 昨年9月、高校野球ファンの注目を集めるニュースが栃木の下野新聞に載った。開校5年目の幸福の科学学園野球部が秋季栃木大会でベスト8に進出。県8強は各都道府県の高野連が選ぶ21世紀枠の選考対象となる。甲子園の常連校・作新学院に敗れたものの、大会前まで公式戦未勝利だった同校にとっては大躍進だった。


 同校の母体は幸福の科学である。総裁の大川隆法が創始し、公称信者数1100万人。教団の総本山である那須精舎の敷地に隣接して学園校舎とグラウンドはある。


 ナインは地元出身というわけではない。全寮制なので生徒は全国から集まり、職員と共に寄宿生活を送っている。校長の喜島克明と一緒に練習を見学した。


「最初の頃の練習試合のスコアは0-50でした」


 校長はとうとうと創部時の様子を語り始めた。相手は矢板中央高校で、試合後に幸福の科学の部員は、相手チームの監督である樋下田宏一に「どうしたら野球がうまくなるんですか」と詰め寄った。その熱意に感動した樋下田は、矢板中央を定年退職した2011年に同校の監督に就任し、その後入信した。


 白地に赤い文字で「幸福の科学」と入ったユニフォームを着て、選手たちはグラウンドに立つ。気になったのは、帽子に縫われた「RO」の校章だ。幸福の科学の英語表記はHappy Scienceだったはず。


「ROは大川隆法総裁のイニシャルからデザインされた幸福の科学のシンボルマークです」(喜島)


 帽子に校名ではなく創立者のイニシャルを入れる学校は幸福の科学学園ぐらいだろう。


 同校は昨秋の栃木大会で公式戦初勝利を飾り、夏にコールド負けした足利工大附属にも勝利した。初戦敗退を続けてきた野球部はなぜ強くなったのだろうか。


「夏の予選後、大川総裁に『弱くても勝てるよ』というアドバイスをいただきました。以来、肉体鍛錬と走り込みに力を入れた練習をしました。大川総裁からは、バッティングの力を上げなさいともいわれました。それで、打撃練習には相当時間を割きました」(同前)


 するとチームは生まれ変わったように打ちまくった。開校と同時に中学校に入学した主将にも話を聞いた。


「たとえリードされていても、後半になれば勝てるという自信があります。それは僕らには神様がついているから。ピンチの時は『大丈夫』という安心感があるし、チャンスの時は『絶対打てる!』という気持ちが芽生えます」


 校長の喜島は、甲子園で校歌を歌うことが夢と語る。


「まだベスト8ですから先は長い。でもいつか、甲子園で校歌を流すことができたらうれしい」


 その校歌『未来をこの手に』の作詞は大川隆法で、「霊指導仏陀」とクレジットされている。さらに同校の応援歌は「作曲・モーツァルト」だ。


「総裁の守護霊が仏陀ですから、仏陀のインスピレーションによって作詞されたのが校歌です。応援歌の作曲も、モーツァルトのインスピレーションによるものです」(同前)


 共同生活を送る部員の愛読書は、大川隆法がイチローの守護霊を招霊した霊言本『天才打者イチロー 4000本ヒットの秘密』だ。彼らはこの本を通じて365日鍛錬し続けることの重要性を学ぶという。


●柳川悠二(ノンフィクションライター)と本誌取材班 (文中敬称略)


※週刊ポスト2015年4月10日号

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