敵将も恐れた本田圭佑という男。欠場で浮き彫りとなった存在の大きさ。指揮官も激怒でミランは強制合宿へ

4月4日(月)12時5分 フットボールチャンネル

本田欠場でアタランタに逆転負け。ミランは異例の強制合宿へ

 ミランは現地時間3日、セリエA第31節でアタランタとアウェイで対戦した。代表戦で打撲を負った本田圭佑は欠場となり、チームも1-2の逆転負けを喫している。敵将も本田を要注意人物として警戒をしていたが、今回の不在でその存在の大きさが改めて浮き彫りとなった。(取材・文:神尾光臣)

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「4試合で勝ち点2しかとれず、しかも自分たちよりも下の順位にいるチームにやられるということは受け入れがたい。集中力と狡猾さの欠如は今までも散々晒した問題だ。なのに練習を重ね、31戦も戦っても、まだ同じことを言わなければならないとはね。これは我々には練習では越えられない限界があるということだろう。その責任は監督にある。ファンの皆さんに謝りたい」

 アタランタ戦で本田圭佑は故障欠場。そして1-2で逆転負けを喰らった試合の後、ミランのミハイロビッチ監督は会見で怒りをにじませながら語った。そんな彼は、クラブ幹部の承諾のもとミラネッロで強制合宿を張らせることにしたのだという。「(互いの)考えをクリアにして、解決を見出すため」と彼は理由について語った。

 伝統的にミランは選手たちの自主性、自律性を尊重してあまり合宿というものを張ってこなかった。時には前泊さえ廃止しようとした時期もあったほどである。OBのジェンナーロ・ガットゥーゾ(現第3部ピサ監督)は、驚きを地元メディアに対して語っていた。

 地方の中小クラブになると、精神修練に近い意味でこういった合宿を張ることはよくある。もっともミランという環境がそういうことを許すかどうかは別問題だが、今の選手たちには集団としての規律とチーム力に欠けている。ミハイロビッチ監督はその点でミランの立て直しを懸命に測っていたところだったが、問題はアタランタ戦で改めて噴出した。

 監督はそういう意味でも、自己を規律できる本田を再評価し、信頼を置いてきたことは想像に難くない。その本田についてミハイロビッチ監督は「(同じく故障していた)ユライ・クツカとともに次節ユベントス戦での復帰は可能だ」と語っていた。

敵将も本田を要注意人物に。敗れたミランは最悪ムードでユベントス戦へ

 なおこの試合について、アタランタのエドゥアルド・レーヤ監督は本田を要注意人物の一人として見ていたという。

「本田が出てきた場合のことも考えて、彼の複雑な動きをマークできるよう守備の戦術を準備していた。結局出てきた選手(DFからコンバートされたマッティア・デ・シリオのこと)が縦にばかり攻めてくるものだからまだよかった。もし外から中へと走り込んで来る本田だったら、我々のDFはその動きを捕まえるのに苦労したかもしれない」と記者会見で語った。

 念のため断っておくが、我々日本人記者がそんな質問を振ったわけでは毛頭なく、会見で地元記者の質問に対しておもむろに答えたものだ。

 チームの形が整わないミランにあって、本田が精神面でも、また戦術面でも組織のバランスを役割を担っていたことは、欠場したこの試合で強調された形となった。次節ユベントス戦は再び最悪のムードで迎えるわけだが、そこでミランを救う働きができるかどうか。とりあえず本田の快復を祈りたい。

(取材・文:神尾光臣)

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