「福岡発 売り子名鑑」金色帽子のビジター担当 きっかけは「人見知り克服」

4月4日(火)12時10分 フルカウント

50円高い「ドライプレミアム」担当、ビジター席の楽しみは全国のファンとの交流

 球場の新たなエンターテインメントになっている「売り子」。美女どころといわれる福岡で働くアサヒビール、キリンビールの両メーカーの売り子を不定期連載で紹介する「福岡発 売り子名鑑」の第2回をお届けする。

 第2回は、アサヒビールの「ひびき」さん、だ。

「野球が好きだったのと、人見知りで初対面の人と話すのが苦手だった自分を変えたいと思って応募しました。いろんな人と関われる、一度に3万人、4万人が入るドームがいいなと思いました」

 売り子へ挑戦するキッカケをこう説明してくれたひびきさんは、福岡で大学に通う4年生。小柄で、あどけなさの残る可愛らしい21歳である。

 売り子歴は今季で4年目となるベテラン。三塁側内野席、左翼外野席で、アサヒビールの中でも単価が50円高い「ドライプレミアム」の売り子さんだ。人見知りを克服するために、飛び込んだ売り子の世界。「ビジター席なので、全国のファンの方と交流できる。ソフトバンクの良さだけじゃなく、他のチームの良さも分かるようになりました。特に挙げるなら、ロッテですね。応援もそうですし、ロッテのファンの方はヤフオクドームに行くなら、〇〇ちゃんから買いたいという人が多い。ビジターのファンに『ひびきちゃん、待ってたよ』と言ってもらえるのが嬉しい」と、今ではその世界に魅せられているのだという。

「ドライプレミアム」は通常のビールより単価が50円高い1杯750円のプレミアムビール。それだけに「手元に700円用意しているお客様に、あと50円頂けますか、というと、結構な確率で『じゃあいいや。お金返して』と言われてしまうんです」という苦労もある。そんな中で心強いのは常連の存在。「スーパードライ(注:アサヒビールの通常のビール)の時についたお客様は、プレミアムでも買ってくれます」。

人との繋がりを大切に…売り子経験生かし、将来は営業職を志望

 人との繋がりを大切にするため、心がけていることがある。

「話した内容とかを絶対に忘れないようにしています。以前、4月に1度だけ来てくれたお客様が、次に9月に来た時に話したことを覚えていたら、私からしか買わないとなってくれたこともありました。買ってもらうためじゃなく、お客様と話しに行くこともあります。話しているだけで、私が癒されるので」

 売り子を続けてきたことで、将来の目標も見つけた。「営業の仕事をしてみたくなりました。今までやってきたこと、売り子でのノウハウを違う場でも使えないかな、と。売り子の仕事をしてみて、営業の仕事をしてみたいと思うようになりました」。現在、就職活動の真っ只中。売り子と並行し、忙しい日々を送っている。
 
 スポーツの経験はなく、家族が音楽一家だったことから、小学校から高校まではチェロを弾いてきた。「家が音楽をしないといけないみたいな感じで、音楽に縛られてきた。大学に入って違うこと、自分の好きなことをやろうと。音楽をしていたときは1人で練習とかをしていたので、人と関わることがなくて。それを自分で変えようと」と、この世界に飛び込んだ。身長152センチ。「小柄なんで周りから何度も『大丈夫?』と言われました。でも、そう言われるのが悔しくて」と、体格に似合わず、負けん気も強い。

竹野内豊さんがタイプですね。大人っぽい、顔のハッキリした人」が好きな男性のタイプだという、ひびきさん。

「キラキラした金色の帽子を、ドームでただ1人被っています。常連さんも帽子で覚えてくれているので、ヤフオクドームに来た際には金色の帽子を探して、呼んでください!」

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

フルカウント

「売り子」をもっと詳しく

「売り子」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ