【コラム】インテル指揮官、サンプドリア戦での逆転負けが分岐点に?

4月4日(火)17時8分 サッカーキング

昨年11月からインテルの指揮を執るピオリ監督。契約期間は2018年7月30日までとなっている [写真]=Getty Images

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 今節は3日夜(日本時間4日早朝)に行われたインテル対サンプドリアを取材した。まさかの、いや、セリエのゲームに「まさか」はないが、インテルがサンプドリアに逆転負けを喫したのだ。インテルは何が何でも勝って、5位のアタランタと同じ勝ち点58に並ばなければならなかったのに。(ちなみに、今シーズンの“ビッグ・サプライズ”であるアタランタは、アウェイでジェノアに5−0と大勝している。)

 前半はCK9本、FK1本と完全にインテルペースだった。MFエベル・バネガ、マルセロ・ブロゾヴィッチ、FWアントニオ・カンドレーヴァ、そしてマウロ・イカルディのヘディングシュートもあり、36分にはDFダニーロ・ダンブロージオが先制点を挙げる。一方でサンプドリアのシュートは、FWファビオ・クアリャレッラとMFブルーノ・フェルナンデスによる2本だけ。この調子なら、インテルが2、3点取れそうな勢いだった。

 しかし後半開始5分、チェコ人MFパトリック・シックのヘディングで同点とされてから、インテルの動きがおかしくなった。カンドレーヴァ、FWイヴァン・ペリシッチらがクロスを出してチャンスを作るのだが、フリーのイカルディが蹴りそこなったりと得点に結びつかない。

 そうこうしているうちに、痛恨のPKを与えてしまう。84分、MFリカルド・アルバレスのFKをペナルティエリア内にいたブロゾヴィッチが左腕で弾く形となってしまった。これをクアリャレッラが決めて、サンプドリアが逆転。インテルの悪癖ともいえる、試合終了数分前に失点するという最悪な結果となり、勝ち点0に終わった。

 SNS上では、決定的なハンドを取られたブロゾヴィッチに対して、「バレーボールをしていたんだよ」という激辛の皮肉コメントが書き込まれた。

 勝ち点55のまま6位となった試合後、イカルディは「チャンピオンズリーグは逝ってしまったが、ヨーロッパリーグはそこまで遠くない」と望みをつなぐように話し、「このままシーズン終了だと僕たちは破滅だ」と口にした。またステファノ・ピオリ監督はブロゾヴィッチについて、「我々は11人で戦った。そして11人で負けた」と個人的な責任は押しつけなかった。今後については、「残り8試合で自分たちらしさを表現しなけばならない。今の(6位という)順位ではネガティブなシーズンで終わった、と言うしかないだろう」と、“最後の砦”ヨーロッパリーグ出場に全てを懸けるつもりだ。

 先週末、イタリアの一部メディアは「コンテ、チェルシーと契約更新微妙 インテルが獲得に乗り気」と報じた。ヨーロッパリーグの出場権を勝ち取らなければ、ピオリ監督の解任は濃厚。インテルは数々の名のある人物に声をかけるだろう。昨夏を思い出してほしい。新オーナー・グループは、ロベルト・マンチーニ氏の解任時にジャンフランコ・ゾラ氏をはじめ、見境なく数人に話を持ちかけたことを——。

 今回の敗戦がピオリ監督のシーズン後の運命を決定づけたかもしれない。

文=赤星敬子

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