山形監督解任クラモフスキー「時間与えてくれたら…」豪メディアに本音吐露

2023年4月5日(水)11時40分 FOOTBALL TRIBE

ピーター・クラモフスキー監督 写真:Getty Images

 明治安田生命J2リーグのモンテディオ山形は今月4日、成績不振によるピーター・クラモフスキー監督の解任を公式発表。アンジェ・ポステコグルー監督の“門下生”でもあるオーストラリア人指揮官が、母国メディアのインタビューで山形に対する思いを語っている。


 クラモフスキーは2018年から2シーズンにわたり、横浜F・マリノスのヘッドコーチとしてポステコグルー監督に従事。清水エスパルス監督をへて、2021年4月末から山形を率いていた。


 その山形は2021シーズンのJ2リーグを7位で終えると、昨季は最終節の徳島ヴォルティス戦で勝利し、逆転でJ1参入プレーオフに滑り込み。ただシーズン終了後に日本代表DF半田陸やMF山田康太ら主力選手が相次ぎ退団すると、今季J2開幕から連勝も、第3節のジュビロ磐田戦から5連敗。今月2日の水戸ホーリーホック戦で0-1と敗れたことにより、クラブ幹部は監督交代に踏み切っている。


 シーズンなかばで山形を離れたクラモフスキーは、豪州メディア『キープアップ』の独占インタビューで以下のようなコメントを残している。


 「残念ながら、山形での時間は終わってしまった。新しいチームを構築する時間を与えてくれたら、またもう一度何か特別なことができたと思うと残念だ」


 「山形には永遠に残る思い出がある。その思い出はこのクラブではなかなか実現できないことだった。これまでずっと守備的な志向であったクラブのDNAを今のようなプレースタイルに変えたことは、私の誇りだ」


 「私はクラブ史上初の外国人監督として、降格の危機から救うために山形にやって来た。私は過去2シーズンで築き上げたスタイルと結果に基づいて、山形のJ2優勝を期待するところまで、クラブを前進させた」


 「2021年と2022年は今シーズン序盤と同じように、シーズン中に浮き沈みがあった。それでも自分たちのスタイルで成功を収めるために、パフォーマンスを向上させるプロセスを信じていた。決してぶれなかったんだ」


 「昨シーズンの終盤、(逆転でのJ1参入プレーオフ出場を決めた時に)ピッチで歓喜の涙を流し、スタジアムで鳥肌が立った素晴らしいシーンは、私の心の中にずっと残るだろう」


 「選手やスタッフに別れを告げたとき、自分がこのクラブにどのような影響を与えたか思い知らされた。山形に自分の足跡を残せたことを誇りに思う。次の行き先がどこであれ、また同じことをするつもりだ」


 なお山形はクラモフスキー監督の後任として、渡邉晋コーチが指揮官に就任したこともあわせて発表している。

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