乱闘経験多い山崎武司氏 故意死球は「投手の目線でわかる」

4月5日(木)11時0分 NEWSポストセブン

両軍がベンチを飛び出し乱闘に(共同通信社)

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 前年から死球を巡る因縁のあった山崎武司(楽天)とパウエル(巨人)の2人。2006年5月21日、フルスタ宮城での試合でも死球を受けて右手中指と薬指を骨折。山崎が「お前、2度目だぞ!」と指を立てて抗議。両軍がベンチを飛び出し乱闘となった。山崎氏が当時について語った。


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 私は乱闘好きなわけじゃなくて、売られたケンカを買っただけ。だから挑発的な外国人選手とやることが多かった。野球の発祥は米国かもしれないが、「日本の野球を舐めるんじゃないぞ」と、どんな屈強な相手にも立ち向かっていきました。


 パウエルにはオリックス時代にぶつけられましたが、移籍した巨人でもやってきた。さらに2年後、ソフトバンクに移ってもぶつけてきた。3度も死球なんて狙っているとしか思えない。マウンドで首根っこ掴んでやりました。


 乱闘にはお互い言い分があるし、内角の厳しいところを突いて踏み込ませないのは投手の戦術であることはわかる。だが、投手の視線を見れば、故意に狙っているかどうかはわかるものです。


 私が中日時代のガルベス(巨人)との乱闘も伏線がありました。直前に中日の小島(弘務)さんが巨人の落合(博満)さんの背中に当てていた。自分たちの4番に当てられたら、相手の4番に当て返すというのが当時の鉄則なんです。だからガルベスが狙ってくるのはわかっていた。仲間には「来たら行きます」と言って打席に向かいました。


 予想通り頭をかすめる球を投げてきた。マウンドに詰め寄ると、ガルベスも飛び掛かってきた。右のパンチを警戒していたのですが、左が飛んできて避けきれず顎に食らって口の中が切れた。よく考えると、右投げのガルベスが右拳で殴るはずがなかったんですね。こっちもヘッドロックで応戦しましたが、すぐに両軍が入り乱れて、私は後ろからボコボコに殴られるし、ガルベスはうちの選手にユニフォームをズタズタに引きちぎられた。


 乱闘については監督によって考え方が違います。星野(仙一)監督は「乱闘は全員参加。遅れた者は罰金」というが、野村(克也)監督は「乱闘はするな。ケガや退場をすれば戦力ダウンになる」と。退場は、中日時代に褒められましたが、楽天時代は叱られました(笑い)。


●やまさき・たけし/愛工大名電では56本塁打を記録し、1986年ドラフト2位で中日入団。本塁打王2回、打点王1回、ベストナイン3回。史上3人目のセパ本塁打王。2013年引退後は野球解説者として活躍。


※週刊ポスト2018年4月13日号

NEWSポストセブン

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