NY紙も「不当な扱い」と指摘 大谷翔平の“1号球狂騒曲”に女性ファンが切実訴え「気持ちのいいものではなかった」

2024年4月6日(土)17時0分 ココカラネクスト

大谷が「特別」と語ってこだわった記念のホームランボール。その騒動は大きな波紋を呼んだ。(C)Getty Images

 まさしく“狂騒曲”と言える異例の事態となった。現地時間4月3日に行われたジャイアンツ戦で大谷翔平が放った今シーズン第1号の記念球を巡る騒動だ。

 本拠地のドジャース・ファンを熱狂させた。自己ワーストとなる40打席ノーアーチと苦心していた大谷が放った移籍後第1号だっただけに、必然の反応ではあった。ただ、この一打が思わぬハプニングを生んだ。

【動画】大谷翔平の第1号に熱狂 ドジャースファンの総立ちぶりが見えるシーン

 渦中の人となったのは、ボールを手にした女性ファンだ。試合後に大谷がサインをしたバット(1本)、キャップ(2個)、ボール(1個)との物々交換に応じていたアンバー・ローマンさんが、米メディア『The Athletic』の取材で「少し圧力を感じた」と主張。交換交渉を行ったドジャースの球団職員の対応に「オオタニや球団からもう少し温かく接してもらえると思っていた」と不満を漏らしたのだ。

 さらにローマンさんの夫であるバレンズエラさんも「彼ら(ドジャース)は妻を利用した」と糾弾。物々交換の交渉で球団職員がボールの価値を得るための記念球への公式認証を拒否すると示唆したことを告白し、大きなハレーションを呼んだ。

 最終的に事態を把握したドジャースが夫妻にあらためて謝罪。ドジャースタジアムで選手たちと対面できるフィールド体験に招待するほか、ローマンさんの誕生日である4月12日に最高級クラスの座席での観戦チケットを贈呈し、「和解に至った」(『The Athletic』より)という。

 ただ、球界屈指のタレントのホームランボールを巡って生じたトラブルだけに、いまだ余波は広まっている。現地メディアでも小さくないトピックとなった。

 ニューヨークの日刊紙『New York Post』は「ドジャースはオオタニの特別なホームランボールを手にしたファンに不当な扱いをしたことを認識し、償いをした」と報道。一連の顛末を伝えたうえで、最終的に大谷から10万ドル(約1500万円)の道具を提供されたローマンさんの球団への訴えを紹介した。

「もう誰かが私のような目に遭ってほしくはない。この騒動はドジャース・ファンとしても気持ちのいいものではなかった。もし、この経験から彼ら(ドジャース)が対応を変えてくれるんだとしたら素晴らしいことだと思う」

 ホームランボールを手にしたファンと球団の駆け引きを巡るトラブルは過去にもあった。それがここまで尾を引いているのは、米球界における大谷人気がゆえか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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