「涙を浮かべた投手とは違った」初勝利まであと3つも評価は上々 無念の降板となった佐々木朗希を米絶賛「アンチを黙らせた」

2025年4月6日(日)11時0分 ココカラネクスト

フィリーズ打線に真っ向から立ち向かった佐々木。(C)Getty Images

 確かな手ごたえを掴むマウンドだった。現地時間4月5日に敵地で行われたフィリーズ戦に、ドジャースの佐々木朗希が先発登板。4回0/3(68球)を投げて、被安打3、1失点で降板し、メジャー初勝利はお預けとなった。

【動画】2度のMVPハーパーから三振奪う!佐々木朗希のスプリット

 勝利投手の権利を得るまでは、あとアウト3。5回に四球と右前打で無死一、二塁としたところでの降板だけに、少なからず、悔しさは残る。それでも試合後に「自分の中で改善ポイントがあった。そこをうまく修正できた」と胸を張った佐々木にとっては、メジャーで生き残る術を見出すキッカケとなるマウンドでもあった。

 過去2登板は散々だった。3月19日に東京ドームで開催されたカブスとの開幕シリーズ第2戦でのデビュー戦は、3回1失点5四球と乱調。続く現地時間3月29日のタイガース戦では1回1/2を3安打2失点4四球でKO。降板後にはベンチで涙を溜め込む姿もあった。

 チームは3-1で勝利したものの、結果的に自身に「白星」はつかなかった。それでもこれまで以上にまとまった内容を見せた“怪物”には、米メディアの評価も上々だ。

 ドジャースの専門サイト『Dodgers Nation』は「不安定なパフォーマンスを見せていたササキは、その能力に疑問が持たれていた」と過去2登板での投球内容を回想した上で、「この日のササキは絶好調のフィリーズの打線を相手に批判者(アンチ)を黙らせた」と絶賛。

 さらに地元紙『Los Angeles Times』は「ササキは将来のスターとしての素質を垣間見せる」と強調。佐々木を「発展途上のタレントだ」と改めて評価しつつも、「堂々とした表情は2回で交代させられた後に、目に涙を浮かべ、顔を赤らめながらベンチに座っていた先週の姿とは大きく異なっていた」と精神的にも安定した内容を称えた。

 たしかにメジャーの壁にはぶつかった。それでも佐々木は一歩ずつ着実に進化を続けている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「佐々木朗希」をもっと詳しく

「佐々木朗希」のニュース

「佐々木朗希」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ